はじめに:終活って年配の人のもの?
「終活」と聞くと、多くの人が「それってお年寄りの話でしょ?」と感じるかもしれません。
30代、ましてや子育て真っ只中の私が「終活をしている」と言うと、驚かれることもあります。
でも、葬祭ディレクターとしてたくさんのご家族と関わってきた中で、私は何度も思いました。
「もし、もう少しだけ準備ができていたら、ご家族の悲しみが少しでも和らいだかもしれない」と。
終活は、命の終わりを意識するものではなく、
“今をどう生きるか”を考えるきっかけになるものなのです。
ぜひ一度、時間を取ってやってみてください。
なぜ“今”始めるべきなの?
私が終活を始めようと思った理由。それは普段から死に触れているから、というのが大きな理由です。
両親の老いを感じたり、子どもが生まれ、家庭を持ったりすると
「もし自分に何かあったとき、残された家族が困らないようにしておきたい」と思うようになりました。
そして、情報が整理されている今なら、終活も思ったより簡単に始められる。
スマホ決済やマネーフォワードを使って家計管理をしている私たち世代だからこそ、
“終活もデジタルで効率よく進められる”という利点があります。
終活って何をするの?
終活といっても難しいことはありません。むしろ、30代だからこそ見えてくることもあります。
- 書類やお金、連絡先の整理
→大事な契約情報や保険、連絡先を一覧にしておく - エンディングノートで“想い”を残す
→大切な人へのメッセージ、自分の気持ちを書いておく - 物の整理、生前整理の一歩
→不要なものを見直すだけで、日々の生活もスッキリします - 推し活や趣味、デジタル資産の記録
→SNSやブログ、好きなアーティストやゲームの記録も立派な“自分の一部”
例えば、私は好きなアーティストの曲を、
「もし自分の最期に流れていたらいいな」と思って、ノートにそっと書いてあります。
趣味や推し活も、“人生を彩ってきた証”として、大切に記しておくのはおすすめです。
終活が“私自身”に与えてくれること
実際に少しずつ終活を進めてみて、感じたのは、「不安が減って、気持ちが整う」ということ。
「親や家族が困らないようにしたい」――
そう考えてノートに言葉を重ねると、自分の人生を振り返り、
「大切なものって何だろう?」と自然と考えるようになります。
収入が減ったり、生活の変化に不安を抱えた時も、
「今を大切に生きよう」という気持ちに立ち返らせてくれました。
まとめ:終活は「今を生きるため」のメモ
終活とは、死を意識することではありません。
むしろ「これからどう生きるか」「何を大切にしたいか」を見つめ直すものです。
たとえば今日、スマホのメモに「自分の好きな花」や「大切な人の名前」を書いてみる。
それだけでも、立派な“はじめの一歩”です。
私の好きな言葉に、「生きてるだけで丸儲け」というものがあります。
終活は、そんな“今を大切にする気持ち”を育てる優しいメモ。
まずは、自分の人生をほんの少しだけ、見つめてみませんか?
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このブログでは、若年層からの“やさしい終活”について、さまざまな視点で発信しています。
気になるテーマがあれば、ぜひあわせて読んでみてくださいね。
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