弔電の選び方|宛名・差出人・いつまで?台紙の選び方と最短140字文例

この記事でわかること

  • 宛名・差出人の正しい順番(会社・家族・連名)
  • いつまでに届けばよいか(通夜/告別式の目安)
  • 忌み言葉の避け方(重ね言葉・宗教語)
  • 台紙の選び方(色・意匠・価格帯)
  • 100〜140字テンプレの使い方

「何を書けば失礼にならない?」に、確実に答えるページです。
迷ったらこの順番だけ守ればOK——宛名 → 文面 → 到着。台紙は“落ち着き重視”で補助判断。

迷ったらこちらもどうぞ👉 香典・弔電の基本まとめ

深呼吸ひとつ。今わかる範囲で一歩ずつ進めましょう。


弔電の選び方は3点だけ(宛名/文面/到着)

  1. 宛名:基本は喪主フルネーム+様。不明なら「ご遺族様」。連名は関係が深い順
  2. 文面事実+感謝+お見舞い100〜140字で。忌み言葉(重ね言葉など)は避ける。
  3. 到着通夜までが目安。難しければ告別式まで。間に合わない時はお悔やみ状+香典へ切替。

きれいな文字より、ていねいな思いがいちばん伝わります。


宛名と差出人の書き方(喪主・連名・会社)

宛名(届先)

  • 基本:喪主名 様(例:山田太郎 様)
  • 喪主不明:ご遺族様
  • 連名宛:喪主名 様 ご遺族様 でも可(宛名は会場で読まないケースも多い)

差出人(送る側)

  • 個人:住所(任意)+氏名
  • 会社:会社名 → 部署 → 役職 → 氏名
    • 例:株式会社〇〇 総務部 課長 佐藤花子
  • 連名差出
    • 家族:世帯主→配偶者→子/子が多い場合は「家族一同」
    • 会社:役職順/多人数は「〇〇部 一同」

NG/OKの例

  • NG:「社名抜きで個人名だけ」「会社名の後に氏名が先行」「役職が抜ける」
  • OK:「株式会社〇〇 営業部 係長 田中一郎」/「山田家一同」

迷ったら「会社名→部署→役職→氏名」。この順だけ覚えておけば安心です。


弔電はいつまでに届けばいい?(到着の目安)

  • 目安:通夜開式まで。難しい場合は告別式まで
  • 遅れそう:弔電 → お悔やみ状+香典に切替。配送の伝票番号は控えておく。

焦る気持ちは自然なこと。できる形でていねいに、で大丈夫です。


忌み言葉の避け方(短く要点)

  • 重ね言葉:「重ね重ね/ますます/たびたび/再び」などは避ける
  • 直接語:「死亡」は「ご逝去」へ
  • 宗教語:相手の宗教が不明なら中立表現を使う(例:「静かな旅立ち」)

言葉が見つからないときは、短くやさしく。無理をしなくて大丈夫。


台紙の選び方(色・意匠・価格帯)

  • 白無地・銀縁・淡グレーなど落ち着いた意匠が無難
  • 会社名で送るときは、布貼り・二重台紙などやや格上まで可
  • 過度な装飾・濃色・金箔強めは避ける(掲示で浮きやすい/実務で扱いにくい)

“控えめ・清潔・読みやすい”。台紙はこの3つだけ意識すればOK。


TPO別|短文テンプレ(100〜140字)

コツ:事実+感謝+お見舞い。固有名は最小限、読まれることを想定して一文30〜40字を目安に。

ビジネス(会社/取引先/上司)

貴社〇〇様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。生前のご厚情に深く感謝いたします。安らかなご冥福をお祈りし、皆様のご心痛をお察し申し上げます。

参列できないとき

突然の訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。本来なら参列すべきところ、やむを得ぬ事情により失礼いたします。静かな旅立ちをお祈りし、ご遺族皆様のご平安をお祈りいたします。

親族(祖母・叔父・兄弟 など)

ご祖母様のご逝去に接し、心よりお悔やみ申し上げます。やさしい笑顔を忘れません。安らかな眠りをお祈りし、ご家族皆様にお力添えできることがあればお知らせください。
(※「ご祖母様」を「叔父様/兄上様」に置換可)

友人

ご逝去の報に接し、深くお悔やみ申し上げます。〇〇さんの温かな人柄に感謝しています。安らかな眠りをお祈りし、ご遺族の皆様のご健康をお祈りいたします。

恩師・先生

恩師〇〇先生のご逝去に接し、心よりお悔やみ申し上げます。教えを胸に刻み、感謝の思いでお見送りいたします。安らかな眠りをお祈り申し上げます。

無宗教(中立表現)

ご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。生前のご厚情に感謝し、静かな旅立ちをお祈りいたします。ご遺族皆様に穏やかな日々が戻りますようお祈りいたします。

キリスト教(仏式語「ご冥福」は避ける)

〇〇様の召天の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。主のみ許での安らぎをお祈りします。ご遺族の皆様に慰めがありますようお祈り申し上げます。

神式

〇〇様のご逝去に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。安らかな御霊の鎮まりをお祈りいたします。ご遺族皆様のご平安をお祈り申し上げます。

英語(簡潔)

We are deeply sorry to hear of your loss. Please accept our heartfelt condolences. We pray for peaceful rest and for comfort to you and your family.

言葉に迷う日は、テンプレを骨組みに“あなたの一文”をそっと添えて。


申し込み〜到着の流れ(オンライン/電話)

  1. 式場住所と喪主名を確認(案内・訃報・会館サイト)
  2. 到着日時の指定(通夜開式の数時間前が安心)
  3. 文面入力(上のテンプレをベースに100〜140字)
  4. 支払い(クレジット/請求書/コンビニ等)
  5. 配送状況の確認(伝票番号を控える)

困ったらこのページに戻ってOK。地図は消えません。


よくある質問

Q. 宗教がわからない。どう書けば?
A. 中立表現で整えれば安心。「ご逝去/お悔やみ/お祈り」を軸に。

Q. 宛名は喪主で良い?
A. はい。基本は喪主フルネーム+様。不明なら「ご遺族様」。

Q. 会社から送る差出人の順番は?
A. 会社名→部署→役職→氏名。多人数は「〇〇部 一同」。

Q. 文字数はどのくらい?
A. 100〜140字が読み上げに向く長さ。

Q. 参列できない時は?
A. その旨を一文添えて、必要ならお悔やみ状+香典を。

正解はひとつじゃありません。やさしい形を選べば大丈夫。


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