書くのが苦手でも、声なら自然に残せるかもしれない
「エンディングノートを書こうと思っても、うまく書けない」「何を書けばいいか迷う」そんな声をよく聞きます。でも、“話すこと”なら、もっと自然に、自分らしく伝えられる人も多いのではないでしょうか。
今はスマホや録音デバイスが身近になり、思いを“声”で残すことも簡単にできる時代。この記事では、エンディングノートの次の選択肢として、「声で残す終活」についてご紹介します。
なぜ今、“声を残す”という選択肢が注目されているのか
“声”には、感情や温度が乗ります。文字には書ききれない微妙なニュアンス、沈黙の間、優しさや笑いが、声からは自然に伝わるのです。
例えば、ある芸能人の方が亡くなった後、ご家族が「最後に残してくれた声のメッセージが、今も支えになっている」と話していたエピソードがあります。また私たち葬儀の現場でも、ご遺族が「この声だけでも残っていたら…」と悔やむ場面や、逆に「声を聞けて、気持ちが救われました」と涙を流されることも。
声の記録は、言葉以上の“想い”を届けてくれる力を持っています。
残したい“声”とは?具体例で考える
「ありがとう」「ごめんね」「あなたのおかげで幸せだったよ」——こうした言葉は、テキストでももちろん伝わりますが、“声”で聞くと一層深く胸に残ります。
さらに、特別な言葉だけでなく、何気ない会話や笑い声、口癖、独り言も大切な記録です。たとえば、私の息子・かい君の声を日々録音しておくと、将来の宝物になりますし、逆に私の声を今残しておけば、彼が大人になったとき「お父さん、こんなふうに話してたんだな」と思い出すきっかけにもなるでしょう。
“自分らしさ”は、日常の中に宿ります。その声こそ、何よりもかけがえのない「記録」になるのです。
どうやって“声”を残す?方法とツール紹介
まずは、手軽な方法から始めましょう。
- スマホのボイスメモ:今すぐ録音できます。日記代わりに一言だけでも。
- LINEの音声メッセージ:家族や友人へのメッセージを残すのに便利です。
- PROUDNOTE PIN:本格的に“記録を残す”ならこちら。録音→AI文字起こし→要約→マインドマップ化まで一括で行える、終活にも最適なウェアラブル録音デバイスです。
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また、録音した声はクラウドに保存しておくことで、家族がスマホやPCからいつでも聞けるようにできます。記録して終わりではなく、「誰に・いつ・どうやって聞いてほしいか」も意識すると、よりやさしい記録になります。
「動画じゃダメなの?」
「映像で残すのもいいけれど、あえて“声だけ”で記録する——それには実は、深い意味があります。」
声だけで残すことには、次のような魅力があります。
- 情報が耳にすっと届く:映像は情報量が多く、見る側が構えてしまうことも。音声なら、作業中でも気軽に聞くことができます。
- “その人らしさ”が自然と宿る:声のトーン、話し方、間、方言、笑い声…映像よりも飾らずに、その人本来の姿が残ります。
- 話す側の気軽さ:髪型や服装、背景を気にしなくていいので、「今、思ったときにすぐ」始められます。
- 保存・管理が手軽:音声はファイルサイズも軽く、スマホ1台でも十分。クラウドに保存すれば家族とも簡単に共有できます。
ムービーにはムービーの良さがあります。でも、“声だけ”には、
「距離の近さ」と「本音を伝える力」がある。
映像を撮るよりもずっと自然に、やさしい気持ちで残せる——
それが「声を残す終活」の大きな魅力なのです。
“声で残す終活”の注意点と心がまえ
- プライバシー:内容に気をつけつつ、聞かれたくない部分は録音を分ける・ロックをかけるなどの工夫を。
- 保存場所:スマホ本体ではなく、クラウド保存やバックアップを活用すると安心です。
- 聞くタイミングへの配慮:「今はまだ早いかも」と感じる方もいます。聞くかどうかは、受け取る側に委ねましょう。
- 見直しと更新:季節の手紙のように、定期的に録音内容を更新していくのもおすすめです。
- 飾らないこと:かっこよく話そうとせず、素直な言葉・自然な声で話すことが一番伝わります。
まとめ:やさしい声で想いを伝える終活へ
文章を書く終活も、もちろん大切。でも、“声”で想いを伝える終活も、これからの時代に合った新しい記録のカタチです。
「自分らしい声を残したい」
「家族にちゃんと伝えたい」
そう思った時が、はじめどきです。
今日から、スマホのボイスメモで「ありがとう」をひとつ、残してみませんか?
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