お彼岸のお供えはいつ・何を?時期・品物・表書きの基本ガイド

お彼岸になると「いつ置けばいいかな」「何を選べばいいだろう」と少しだけ迷います。むずかしい作法は覚えなくて大丈夫。お彼岸は中日(春分・秋分)をはさんだ前後3日、合わせて7日間。このあいだのどこかで、できるときに、できる形で手を合わせられれば十分です。

この記事でわかること

・お彼岸の時期(入り・中日・明け)と、参拝のタイミング
・仏壇・お墓・寺院それぞれのお供えの選び方
・のし紙の表書き・水引・包みの作法
・避けたい品・置き方・下げるタイミング
・金額の目安と遠方時の代替案

3行まとめ

・期間中ならいつでも可。中日(春分・秋分)や週末に合わせれば十分。
・品は日持ちする消えものが無難。仏壇=菓子・果物・線香/お墓=生花・線香・掃除道具。
・表書きは「御供」「御仏前」。水引は黒白(関東)・黄白(関西)の目安。熨斗は付けない。


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👉季節の供養は、年回りの法要とも相性がいいです。回忌の考え方はこちらで整理しています。

お彼岸の時期と参拝のタイミング

無理のない日で大丈夫。集まりやすさ優先で。


春・秋ともに「彼岸入り」から「彼岸明け」まで7日間(前後3日+中日)。参拝は期間中ならいつでも可。初日、中日、最終日に合わせる家庭が多い。午前・午後の指定はないが、明るい時間が動きやすい。

何を供える?目的別の基本

日持ちする“消えもの”が安定。


・仏壇:菓子(小包装が便利)、果物、線香・ロウソク、落雁、飲み物少量
・お墓:生花(菊・カーネーション等)、線香、ロウソク、供花筒用の水、掃除用具
・寺院:菓子折りや果物一盛。お布施は別包み
春は「ぼたもち」、秋は「おはぎ」と呼び分ける地域が多い(どちらも同種の和菓子)。名称にこだわりすぎなくてよい。


👉お供えに迷う背景が「家の準備不足」なら、喪主側の基本タスクを先に整えると判断が軽くなります。

自宅(仏壇)

朝、仏壇の前を軽く整え、花を一輪、湯呑みにお茶を。和菓子や果物を小皿に少しだけ添えます。当日中〜翌朝を目安に入れ替えれば十分。仏壇がなくても、写真と小さな花で一日だけの“祭壇”をつくると心が落ち着きます。忙しいときは中日だけでも大丈夫。思い出す時間が何よりの供養です。

お墓参り

お墓に着いたら、ひと拭きしてからお供えを。合掌したら、食べ物は長時間置かず、帰る前にそっと下げます。飲み物はフタ付きなら短時間のみ。お花は丈をそろえ、花立の水替えを忘れずに。短い滞在でも、静かな一呼吸がいちばんの供養になります。

贈るとき

宅配のお供えは期間の前半〜中日の着を目安に。重くなりすぎない個包装のお菓子や、日持ちする詰め合わせが受け取りやすいです。カードはひと言で:
「お彼岸にあたり、皆さまのご健康をお祈りいたします。」—この短さで十分伝わります。
(のしは「御供」。くわしくは後述の「のし・表書き」へ)

お供えの選び方(日持ちの目安つき)

迷ったら個包装の焼き菓子や落雁など常温で扱いやすいもの、果物は季節のものを少量。生菓子やおはぎは当日中にいただきましょう。長く置くほど立派、ではありません。無理なく続けられる形がいちばんやさしいです。

日持ちの目安(室温・簡易)

落雁・干菓子 1週間〜 個包装が便利
羊羹・カステラ 2〜5日 夏は短めに
おはぎ/ぼたもち 当日中 冷蔵で早めに
りんご・柑橘 3〜5日 重ねない・涼所
ぶどう・いちご 1〜2日 早めにお下げ
お茶・水 当日〜 開封後は当日中
線香・ろうそく 長期可 煙少なめが楽

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のし・表書き

表書きは「御供」。名入れはフルネーム(連名可)。水引は関東は黒白、関西は黄白が一般的。地域の習慣があればそれを優先しましょう。のし袋がなければ、白無地封筒に黒ペンで丁寧に記せば十分です。
→関連記事:のしの色・表書き(見本つき)/お彼岸はいつ?【年次表】(準備中)


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👉当日の連絡や挨拶が心配なら、短文テンプレと差し込みの作法をこちらにまとめています。

よくある疑問

期間中ずっと置いておいていい?
生ものは短めが安心。お菓子は一日ごとの入れ替えが目安です。

中日だけでも失礼じゃない?
大丈夫です。中日に合わせるのは一般的。前後の休日に行う家もあります。

お酒は供えていい?
故人が好きだったなら少量を短時間。香りと安全に配慮を。

宅配の文面は?
「お彼岸にあたり、皆さまのご健勝をお祈り申し上げます。」など、短い挨拶で十分です。

まとめ

お彼岸のお供えは彼岸入り〜明けの7日間でOK。

自宅は朝〜日中、お墓は供えてから短時間で下げるのが安心。

迷ったら日持ちとその人らしさで選びましょう。

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