四十九日(49日)の流れと準備
迷いがちな「数え方」「ずらす可否」「所要時間」「服装・のし」を最短ルートで整えます。地域差やお寺の方針には“幅”があるため、判断軸を言語化しておくのがコツ。
この記事でわかること
- 49日の数え方と“土日に前倒しできるか”
- 所要時間と当日の流れ(読経→焼香→本位牌開眼→納骨→会食)
- 服装・アクセ(女性/男性)と持ち物
- 香典・のし表書き(御仏前・御霊前・宗派差)
- 案内状/メール/弔電テンプレ
- 納骨・本位牌・塔婆の準備チェック
3行まとめ
- 49日は忌明けの節目。本位牌の開眼や納骨を合わせる例が多い
- 日程は寺(僧侶)>家の都合>会場の順で固める。土日前倒しは広く行われる
- 金額や作法は地域差。最終は菩提寺に一言確認が最短で安心
関西などでは49日を満中陰(まんちゅういん)と呼ぶことがあります。→ 詳細:満中陰とは?志とお返し(準備中)
49日の数え方と“ずらす可否”
- 基本の数え方:逝去日を1日目として数え、命日+48日=49日目。
- 前倒し/後ろ倒し:
- 近い土日に前倒しは一般的(寺・霊園の都合を最優先)。
- 後ろ倒しは避ける運用が多い。やむを得なければ寺に相談。
- いつまでに? 厳密さより関係者の負担を減らすことが実務的。法要→納骨→会食の動線が滑らかな日を選べばOK。
当日の流れと所要時間(めやす)
- 所要時間:法要40〜60分+移動・納骨で90〜120分が目安。
- 標準フロー:
- 開式・挨拶
- 読経(20〜30分)
- 焼香(代表→親族→参列者)
- 法話(5〜10分/省略あり)
- 本位牌の開眼(魂入れ)
- (移動)納骨(墓前で読経・合掌/石材店立会いの要否確認)
- 会食(お斎/折詰/御膳料で代替も可)
写真は最初に可否を確認。OKでも読経・焼香中のフラッシュは控える。
服装・アクセ(女性/男性)と持ち物
- ベース:喪服(略喪服〜準喪服)。光沢控えめでまとめる。
- 女性:パンツスーツ可。アクセは一連パールまで。ピアスは小さめ。ストッキングは黒。
- 男性:ダークスーツ・白シャツ・黒無地のネクタイ。ベルト・靴は黒で統一。
- 持ち物:数珠は各自一連、袱紗(紫系)、黒無地のバッグ(金具最小)。
- 参照:葬式の服装と数珠・袱紗の基本
香典・のし表書き(宗派差に配慮)
- 表書き:四十九日当日は御仏前が一般的。
- 浄土真宗は通夜・葬儀から御仏前。
- 地域で御霊前の慣習が残ることも。寺の方針に合わせる。
- 金額の幅:親族1〜3万円、友人・知人3千〜1万円。
- ピン札:新札は避ける。きれいなお札に折り目を付けるのが無難とされている。
- 返礼:会食なしの場合は御膳料(5千〜1万円)を包む運用あり。
- 参考:満中陰(志)とお返し・挨拶状(準備中)
連絡テンプレ(案内状/メール/弔電)
案内状(家族中心・LINE兼用)
このたび◯◯(故人名)の四十九日法要を下記の通り営みます。
日時:◯月◯日(◯)◯時◯分〜/場所:◯◯(住所・電話)
進行:法要→納骨(墓所:◯◯)→会食(有/無)
服装:平服可(黒・濃色系)/喪服でも可
返信:◯月◯日までに出欠をご一報ください。連絡先:喪主◯◯
弔電(四十九日)
四十九日を迎え、在りし日のお人柄を偲び、心よりご冥福をお祈り申し上げます。御仏前にて安らかな成仏をお祈りいたします。
納骨・本位牌・塔婆の準備チェック
- 埋葬許可証(火葬許可証の埋葬用)・墓所の場所案内
- 本位牌(戒名・寸法・文字入れ確認)と白木位牌(寺の指示に従う)
- 石材店の立会い要否(カロート開閉が必要な墓石は要予約)
- 塔婆:寺院で返納・焼納が一般的。自宅長期保管は避ける
- 運営型(納骨堂・永代供養):時間枠・読経可否・塔婆の扱いを事前確認
“計算の型”:総額=会場等+〔人数×単価(会食・返礼)〕+お布施等。在庫調整は「折詰多め・返礼共通品」がラク。
よくある質問
- 49日を土日にしていい? → 可。近い前倒しが一般的。
- 49日を過ぎたら? → 寺に相談のうえで執り行えばOK。表書きは御仏前で。
- 誰が参加? → 親族中心。友人は案内があれば参列して問題なし。
- 所要時間は? → 法要40〜60分、移動・納骨含め90〜120分。
- 団子は何個? → 地域差が大。寺の指示に従うのが安全。
- ろうそくの色は? → 白が無難。寺の備品に合わせる。会館なら葬儀社が準備するケースが多い。
- ピン札は? → 新札は避け、折り目を入れたきれいなお札で。
関連ページ
- 満中陰とは?志とお返しの選び方(準備中)
- 法要・供養まとめ
- 葬式の服装と数珠・袱紗
- 香典返し・当日返しの基本(準備中)
次に読む:満中陰とは?(準備中)で、挨拶状・のし・金額の迷いを一掃。
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