法事の案内状や返信はがきを受け取ると、
「どこを消せばいいの?」
「欠席なら、何を書けば失礼にならない?」
「会食だけ欠席しても大丈夫?」
と迷う方は多いと思います。
法事の返信は、細かい作法を完璧に覚えていなければ失礼になるものではありません。
大切なのは、施主が準備を進められるように、出席・欠席、会食の出欠、参加人数を早めに伝えることです。
この記事では、返信はがきの書き方から、欠席時の一言文例、案内する側の往復はがき・案内状の文例まで、実際に使いやすい形でまとめます。

この記事でわかること
- 法事の返信はがきで消す場所・丸を付ける場所
- 出席・欠席・会食のみ欠席する場合の一言文例
- 返信期限を過ぎた場合や、急に欠席する場合の連絡方法
- 主催者向けの法事案内状・往復はがきの作り方
法事の返信はがきは、出席・欠席、会食の参加、人数が伝わるように書けば大丈夫です。
欠席する場合も、早めに返事をして短い一言を添えれば失礼にはなりません。
この記事では、返信はがきの書き方から、案内する側の法事案内状の文例までまとめます。
まず結論|返信は「出欠・会食・人数」を早めに返せば大丈夫
法事の返信はがきで一番大切なのは、次の内容を施主へ分かりやすく伝えることです。
- 法要に出席するか、欠席するか
- 会食に参加するか
- 何人で参加するか
- 連絡先に変更があるか
「御」の消し方や二重線の引き方も大切な配慮ではあります。
ただ、法事の準備をする側にとって本当に困るのは、返事がないことや、人数が分からないことです。
現場でも、会食の料理、席順、引き出物、送迎の手配は、出欠がそろわないと決めきれません。
返信はがきは、マナーの試験ではありません。
施主が当日を落ち着いて迎えるための、必要な連絡です。
細かい書き方に迷いすぎず、期限内に返事をすることを優先してください。
法事の返信はがきの書き方|表面・裏面の直し方
返信はがきは、表面と裏面で直す場所が違います。
難しく見えても、基本は「相手から自分へ向けられた敬語を消す」「出席しない方を消す」の2つです。
表面|「行」や「宛」を「様」に直す
返信先の宛名に、
「○○家 行」
「○○ 様方 ○○ 宛」
などと書かれている場合があります。
この「行」または「宛」は、二重線で消して、横か下に「様」と書きます。
例:
山田太郎 行
↓
山田太郎 様
二重線は、定規を使わなくても大丈夫です。
読みやすく、文字が消えていると分かれば十分です。
裏面|出席する場合
出席する場合は、次のように記入します。
- 「御欠席」を二重線で消す
- 「御出席」の「御」を二重線で消す
- 「出席」に丸を付ける
- 「御住所」の「御」を消す
- 「御芳名」の「御芳」を消して名前を書く
- 会食欄があれば、出席・欠席を記入する
- 同伴者欄があれば、人数や名前を書く
返信面の表現は、はがきによって少し違います。
「ご出席」「御出席」「出席」のように表記が違っても、考え方は同じです。
自分に向けられた敬語だけを消し、出席する意思が分かるように記入します。
裏面|欠席する場合
欠席する場合は、次のように記入します。
- 「御出席」を二重線で消す
- 「御欠席」の「御」を二重線で消す
- 「欠席」に丸を付ける
- 「御住所」の「御」を消す
- 「御芳名」の「御芳」を消して名前を書く
- 余白に短い一言を添える
欠席するときは、理由を細かく書く必要はありません。
仕事、体調、家庭の都合など、事情を詳しく伝えたくない場合は、
「都合により欠席させていただきます」で問題ありません。
会食だけ欠席する場合
法要には参列するものの、会食には参加できないこともあります。
返信はがきに会食欄があるなら、「欠席」に丸を付ければ大丈夫です。
会食欄がない場合は、余白に次のように書けば十分です。
ご法要には出席させていただきますが、都合により会食は辞退させていただきます。
法要と会食は、必ずしも両方に出席しなければならないものではありません。
ただし、料理や席の準備に関わるため、会食を欠席することはできるだけ早めに伝えておく方が親切です。
返信はがきで迷ったときの優先順位
書き方に迷ったら、次の順番で確認してください。
- 出席か欠席か
- 会食に出るか
- 同伴者はいるか
- 氏名・住所・連絡先は合っているか
- 返信期限に間に合うか
「御」を消し忘れたことより、人数や会食の出欠が分からない方が、施主にとっては困ります。
形式は気持ちを整えるためにあります。
形式に縛られて返事が遅くなるより、必要なことを早めに、分かりやすく伝える方が大切です。
出席する場合の一言文例
返信はがきには、必ず長い文章を書く必要はありません。
余白に一言添えるなら、次のような文で十分です。
ご案内ありがとうございます。
当日、出席させていただきます。
ご法要に出席いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
ご案内をいただき、ありがとうございます。
家族○名で出席させていただきます。
会食を欠席する場合は、次のように書けます。
ご法要には出席させていただきますが、都合により会食は辞退させていただきます。
親族間の法事では、あまり硬くしすぎなくても大丈夫です。
大切なのは、施主が「誰が、何人、どこまで参加するか」を迷わず把握できることです。
欠席する場合の一言文例|香典を送るか迷うとき
法事は、都合が合わなければ欠席しても失礼ではありません。
ただし、施主は会食の料理、席、引き出物などを準備しています。
欠席すると決めたら、理由を長く説明することよりも、できるだけ早く返事をする方が大切です。
返信はがきの余白には、短い一言を添えれば十分です。
返信はがきで欠席を伝える文例
ご丁寧なご案内をいただき、ありがとうございます。
あいにく都合により、今回は欠席させていただきます。
ご法要が滞りなく執り行われますことをお祈りいたします。
せっかくお声がけいただきましたが、やむを得ない事情により出席いたしかねます。
皆様のご健康と、ご法要がつつがなく営まれますことをお祈り申し上げます。
このたびはご案内をいただき、ありがとうございます。
誠に残念ではございますが、当日は都合により欠席させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
仕事、体調、家庭の事情など、詳しく伝えたくない場合は、「都合により」「やむを得ない事情により」で問題ありません。
法事の欠席理由は、細かく説明するためのものではありません。
施主に余計な心配をかけず、出欠をはっきり伝えるための一言と考えると書きやすくなります。
メールやLINEで欠席を伝える場合
返信はがきが同封されていない場合や、近い親族だけの法事なら、電話やLINEで返事をすることもあります。
その場合も、出席・欠席だけでなく、会食に参加するかどうかまで伝えると親切です。
ご案内ありがとう。
せっかく声をかけてもらったのですが、当日は都合がつかず欠席させてください。
ご法要が滞りなく終えられますよう、お祈りしています。
少し改まった形にするなら、次の文でも大丈夫です。
このたびはご丁寧にご案内をいただき、ありがとうございます。
誠に恐縮ですが、当日は都合により欠席させていただきます。
ご法要がつつがなく執り行われますことを心よりお祈り申し上げます。
欠席でも香典は送るべき?
欠席する場合でも、香典を送ることはあります。
ただし、必ず送らなければいけないわけではありません。
判断の目安は、次のとおりです。
- 案内状に香典辞退の記載がある
→ 原則として送らない - 近い親族で、普段から法事や葬儀で香典をやり取りしている
→ 欠席でも送ることが多い - 遠方で参列できないが、故人や施主との関係が深い
→ 香典やお供えを送ることがある - 親族だけの小さな法要で、施主から「気を遣わなくていい」と言われている
→ 無理に送らなくてもよい
香典は、欠席のお詫び料ではありません。
故人を偲ぶ気持ちや、法要を営む家への気遣いとして包むものです。
周囲の親族のやり方や、施主からの案内を優先すると迷いにくくなります。
香典の金額や表書きまで確認したい方は、こちらも参考にしてください。
→ 香典相場の早見表と正しい書き方(表書き・中袋・連名まで)
返信期限を過ぎた・返信はがきがない・急に欠席する場合
返信の作法で迷うより、まず施主が予定を立て直せるように連絡することが大切です。
特に法事の直前は、料理、席、引き出物、送迎などがすでに確定している場合があります。
返信期限を過ぎてしまった場合
返信期限を過ぎた場合は、はがきを出す前に、まず電話かLINEで施主へ連絡してください。
返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。
○月○日のご法要には、○名で出席させていただきます。
欠席の場合も同じです。
ご返信が遅くなり、申し訳ありません。
当日は都合により欠席させていただきます。
はがきだけを投函すると、施主が確認する頃には料理や席の数が決まっていることがあります。
期限を過ぎたときほど、先に直接連絡を入れる方が親切です。
返信はがきが同封されていない場合
返信はがきが入っていない場合は、案内状に書かれている連絡先へ、電話やLINEで返事をすれば大丈夫です。
伝える内容は、この4つです。
- 法要に出席するか、欠席するか
- 会食に参加するか
- 参加人数
- 連絡先に変更があるか
親族間なら、次のように短く伝えれば十分です。
○月○日の法要は、夫婦2名で出席します。
会食にも参加させてください。
当日は都合がつかないため、今回は欠席させてください。
ご迷惑をおかけしてすみません。
直前に欠席へ変わった場合
体調不良や子どもの発熱などで、出席予定から欠席に変わることもあります。
その場合は、メールだけで済ませず、まず電話で連絡するのが安心です。
施主は当日の準備や移動中で、メールやLINEに気づけないことがあります。
直前のご連絡となり、申し訳ありません。
体調不良のため、本日の法要は欠席させてください。
会食や送迎を用意してもらっている場合は、その点へのお詫びも一言添えると丁寧です。
お料理やお席をご準備いただいていたところ、申し訳ありません。
法事では、急な欠席そのものより、連絡が取れないことの方が施主を困らせます。
予定が変わった時点で、短くても早めに伝えることを優先してください。
会社・職場への社内メール文例
法事で休みを取る場合、会社へ事情を細かく説明する必要はありません。
親族の法事があること、休みたい日、業務をどう調整するか。
この3点が伝われば十分です。
職場によっては、忌引休暇の対象外で年次有給休暇を使う場合もあります。休暇の扱いは会社ごとに違うため、就業規則や上司への確認を優先してください。
上司へ事前に相談するメール文例
件名:○月○日(○)休暇取得のご相談
○○課長
お疲れさまです。△△です。
私事で恐縮ですが、○月○日(○)に親族の法事があるため、当日は休暇を取得させていただきたく存じます。
業務については、事前に○○まで対応を進め、必要な引き継ぎは○○さんへ共有いたします。
ご迷惑をおかけしますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
△△△△
法事の内容を「一周忌」「三回忌」まで細かく伝える必要はありません。
ただし、繁忙期や担当業務の調整が必要な場合は、早めに伝える方が周囲も動きやすくなります。
同僚・チームへの連絡文例
○月○日(○)は親族の法事のため、お休みをいただきます。
担当している○○については、前日までに対応を進めておきます。
当日に確認が必要なことがあれば、○○さんへ引き継ぎをお願いします。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。
職場への連絡は、事情を重く説明するためのものではありません。
自分が不在でも業務が止まらないように、必要な情報を渡しておくための連絡です。
法事の案内状も同じです。
形式そのものより、必要な人へ必要な情報が届き、当日の段取りが止まらないことが大切になります。
主催者向け|法事の案内状は必要?親族だけならLINEでもよい
法事を行う側になると、
「親族だけなのに、案内状まで出した方がいいのかな」
「電話やLINEで伝えるだけでは失礼かな」
「誰まで声をかけるべきなんだろう」
と迷うことがあります。
結論から言うと、親族だけの小さな法事なら、必ずしも正式な案内状は必要ありません。
近い親族だけで行い、普段から連絡を取り合っているなら、電話や家族LINEで日程・場所・会食の有無を伝えるだけでも十分です。
一方で、次のような場合は、案内状や往復はがきを使った方が安心です。
- 参加する親族が多い
- 遠方から来る人がいる
- 会食や送迎の人数を確定したい
- 親族の間で伝言ゲームになりそう
- 日時や会場を間違えられると困る
- 香典辞退や会食なしなど、伝えておきたい事情がある
案内状は、格式を作るためだけの紙ではありません。
誰に声をかけたか。
いつ、どこで、何時から行うのか。
会食はあるのか。
返事はいつまでに必要なのか。
こうした情報を、一枚に固定するための道具です。
法事では、悪意がなくても「聞いていない」「会食があると思わなかった」「何人分の料理を頼めばいいのか分からない」といった小さな行き違いが起こります。
案内状は、その行き違いを減らすためにあります。
無理に立派な文章を作る必要はありません。
親族が迷わず予定を立てられ、施主側も準備を進められる内容になっていれば十分です。
主催者向け|案内状を出す時期と、誰に送るか
案内状は、できれば法要日の1か月前から3週間前までに届くように出すと安心です。
遅くとも、2週間前までには連絡しておく方がよいでしょう。
特に次のような場合は、早めに声をかけることをおすすめします。
- 遠方から来る親族がいる
- 土日や連休に法要を行う
- 会食を予約している
- 子ども連れ・高齢の親族がいる
- 送迎や宿泊の調整が必要になる
法事の案内は、「何日前に出すのが正しいか」だけで決まるものではありません。
相手が仕事、子どもの予定、移動手段を調整できる時間を渡せているか。
そこが本当に大切です。
誰に案内するかの目安
一周忌は、親族に加えて、故人と特に親しかった友人や知人へ声をかけることがあります。
三回忌以降は、親族中心で行う家庭が増えます。
ただし、誰を呼ぶかに絶対の正解はありません。
故人との関係、親族の人数、施主の負担、地域の習慣によっても変わります。
迷う場合は、「呼ばなかったことで後から気まずくなりそうな人がいるか」を一つの目安にすると考えやすくなります。
ただし、気を遣いすぎて施主が疲れ切ってしまうなら、本末転倒です。
法事は、故人を偲び、残った人がそれぞれの関係を整える時間でもあります。
無理に大きくするより、続けられる形で行う方が大切です。
封書で出す法事の案内状文例
親族以外にも案内する場合や、少し改まった形で伝えたい場合は、封書の案内状が使いやすいです。
ただし、法事の案内状は、季節の挨拶を立派に書くことよりも、日時・場所・会食・返信期限が分かることの方が大切です。
親族中心の法要なら、無理に難しい言葉を使わなくても問題ありません。
改まった案内状の文例
謹啓
このたび亡父 ○○ の一周忌法要を、下記のとおり執り行うこととなりました。
ご多用のところ誠に恐縮ではございますが、故人を偲び、ご参列いただけましたら幸いです。
記
日時 令和○年○月○日(○) 午前○時より
場所 ○○寺
○○県○○市○○町○丁目○番○号
なお、法要の後にささやかな会食を予定しております。
恐れ入りますが、ご出欠を○月○日までにお知らせくださいますようお願いいたします。
敬具
令和○年○月
施主 ○○ ○○
連絡先 ○○○-○○○○-○○○○
親族中心で出す、簡潔な案内状の文例
このたび、亡父 ○○ の一周忌法要を下記のとおり行います。
ご都合がよろしければ、故人を偲び、ご参列いただけますと幸いです。
日時 ○月○日(○) 午前○時より
場所 ○○寺
法要後は、○○にて会食を予定しております。
ご出欠を○月○日までにご連絡ください。
施主 ○○ ○○
連絡先 ○○○-○○○○-○○○○
親族間の法事では、あまり改まりすぎると、かえって距離を感じさせることもあります。
故人との関係や親族の雰囲気に合わせて、無理のない言葉を選べば大丈夫です。
案内状に入れておきたい内容
案内状では、少なくとも次の内容が分かるようにします。
- 法要の種類(一周忌、三回忌など)
- 日時
- 場所と住所
- 会食の有無
- 返信期限
- 施主の名前と連絡先
会食場所が法要会場と違う場合は、会食会場の住所や移動方法も書いておくと親切です。
特に高齢の親族や遠方から来る人がいる場合は、地図や最寄り駅、送迎の有無まで一言あるだけで、当日の迷いが減ります。
往復はがきで出欠を取るときの文例
会食や引き出物を準備する場合は、往復はがきで出欠を取る方法もあります。
往復はがきは、丁寧な案内状というより、施主が人数を確定するための連絡票です。
返信する人が迷わず書けるよう、確認したいことを増やしすぎない方が使いやすくなります。
往信面の文例
このたび、亡母 ○○ の三回忌法要を下記のとおり執り行います。
ご多用のところ恐縮ではございますが、ご参列いただけましたら幸いです。
日時 令和○年○月○日(○) 午前○時より
場所 ○○寺
○○県○○市○○町○丁目○番○号
なお、法要後に○○にて会食を予定しております。
恐れ入りますが、ご出欠を○月○日までにご返信くださいますようお願いいたします。
施主 ○○ ○○
連絡先 ○○○-○○○○-○○○○
返信面に入れる項目
返信面は、次のようにシンプルにしておくと、相手も返事を書きやすくなります。
ご法要 出席 ・ 欠席
ご会食 出席 ・ 欠席
ご参加人数 大人 名
子ども 名
ご住所
ご芳名
お電話番号
会食の人数を把握したい場合は、法要の出欠と会食の出欠を分けておく方が安心です。
また、子ども用の食事が必要になる可能性があるなら、「子ども○名」と記入できる欄を用意しておくと、後から個別確認する手間を減らせます。
往復はがきで確認する内容は、増やしすぎない
施主側は、できるだけ細かく確認したくなるものです。
ただ、返信欄が複雑すぎると、書く側は迷い、返事が遅れやすくなります。
法事の出欠確認で本当に必要なのは、基本的には次の4つです。
- 法要への出欠
- 会食への出欠
- 参加人数
- 連絡先
食事制限、送迎、宿泊なども必要な場合は、返信欄に詰め込むより、返信後に個別確認した方が行き違いを減らせることがあります。
案内状や往復はがきは、情報を増やすためのものではありません。
相手が迷わず返事を出せて、施主が準備を進められる状態を作るためのものです。
会食なし・香典辞退の場合の書き方
法事の規模を小さくしたい場合や、親族へ余計な負担をかけたくない場合は、会食なし・香典辞退とすることもあります。
この場合は、案内状に曖昧に書くより、最初からはっきり伝えた方が親族も判断しやすくなります。
会食を行わない場合
なお、当日は法要のみとし、会食の席は設けておりません。
何卒ご了承くださいますようお願いいたします。
会食がないことを事前に書いておかないと、親族によっては「食事もあると思っていた」と受け取ることがあります。
法要だけ参加するのか、食事まで含めて予定を空けるのかで、相手の準備も変わります。
会食をしないなら、案内状の段階で明確にする方が親切です。
香典や供花を辞退する場合
誠に恐縮ではございますが、ご香典、ご供花などのお心遣いは辞退申し上げます。
どうかお気遣いなさいませんようお願いいたします。
香典辞退は、「何も持ってこないでください」と強く命じるための言葉ではありません。
施主側としては、返礼や金銭のやり取りを増やさず、故人を偲ぶ時間に集中したいという意思表示です。
ただし、実際には香典辞退と案内しても、気持ちとして持参される親族はいます。
そのため、香典辞退と書いたからといって、当日の対応や返礼を完全にゼロと決め打ちしない方が安心です。
形式で断っても、関係の中では気持ちが動くことがあります。
法事は、その気持ちを無理に統制する場ではなく、施主側も参列者側も、無理なく故人を偲べる形を整える場です。
会食なし・香典辞退を併記する文例
このたび、亡父 ○○ の一周忌法要を下記のとおり執り行います。
なお、当日は法要のみとし、会食の席は設けておりません。
また、誠に恐縮ではございますが、ご香典、ご供花などのお心遣いは辞退申し上げます。
ご都合がよろしければ、故人を偲び、ご参列いただけますと幸いです。
香典辞退を伝える場合でも、故人を偲んで来てもらいたい気持ちまで否定する必要はありません。
「参列はありがたい。ただし金銭的な気遣いは不要です」と分けて伝えると、案内状としても穏やかです。
- 法要案内向けの文例がある(整った言い回しで迷いにくい)
- 返信はがき(出欠用)を付けられる
- 宛名印刷まで任せると、作業時間が激減する
よくある質問
Q. 法事の返信はがきは、いつまでに出せばいいですか?
案内状に返信期限が書かれている場合は、その日までに出します。
ただし、会食や引き出物の準備があるため、期限ぎりぎりまで待つより、出席・欠席が決まった時点で早めに返す方が親切です。
特に遠方から参加する場合や、家族で参加する場合は、人数や会食の出欠まで早めに伝えておくと、施主側も準備を進めやすくなります。
Q. 返信期限を過ぎてしまった場合は、はがきだけ出せばいいですか?
期限を過ぎた場合は、はがきを出す前に、まず電話やLINEで施主へ連絡する方が安心です。
法要が近い時期には、料理、席、引き出物、送迎などがすでに確定していることがあります。
出席する場合は参加人数と会食の出欠を、欠席する場合は欠席することを、まず直接伝えてください。
Q. 返信はがきが同封されていない場合、LINEで返事をしても大丈夫ですか?
近い親族だけの法事であれば、電話やLINEで返事をしても問題ありません。
ただし、「出席します」だけで終わらせず、次の内容をまとめて伝えると親切です。
- 法要に出席するか、欠席するか
- 会食に参加するか
- 参加人数
- 連絡先に変更があるか
会食や送迎の手配がある場合は、特に人数をはっきり伝えることが大切です。
Q. 法要には出席して、会食だけ欠席しても失礼ではありませんか?
失礼ではありません。
体調、仕事、子どもの予定、移動時間などの事情で、法要だけ参列して会食は欠席する人もいます。
返信はがきに会食欄がある場合は「欠席」に丸を付け、欄がない場合は余白に次のように書けば十分です。
ご法要には出席させていただきますが、都合により会食は辞退させていただきます。
会食の料理や席数に関わるため、できるだけ早めに伝えておきましょう。
Q. 法事を欠席する場合、香典は必ず送るべきですか?
必ず送らなければならないわけではありません。
案内状に香典辞退の記載がある場合は、原則として送らなくて大丈夫です。
一方で、近い親族で普段から香典をやり取りしている場合や、遠方で参列できないものの故人との関係が深い場合は、欠席でも香典やお供えを送ることがあります。
迷う場合は、ほかの親族のやり方や、施主の意向を確認すると判断しやすくなります。
Q. 親族だけの法事でも、案内状は必要ですか?
必ずしも必要ではありません。
近い親族だけで行い、普段から連絡を取っているなら、電話や家族LINEで日時・場所・会食の有無を伝えるだけでも十分です。
ただし、参加人数が多い、遠方の親族がいる、会食や送迎を手配する、香典辞退を伝えたいといった場合は、案内状や往復はがきがある方が行き違いを減らせます。
Q. 法事の案内状は、いつ頃出すのがよいですか?
できれば法要日の1か月前から3週間前までに届くように出すと安心です。
遅くとも、2週間前までには連絡しておく方がよいでしょう。
遠方の親族、仕事の調整が必要な人、子ども連れや高齢の親族がいる場合は、できるだけ早めに案内することをおすすめします。
まとめ|法事の案内は、形式より「相手が迷わないこと」が大切
法事の返信はがきは、細かい作法を完璧に覚えることよりも、出席・欠席、会食の参加、人数を早めに伝えることが大切です。
返信する側は、施主が料理や席、引き出物などの準備を進められるように、必要なことを分かりやすく返す。
案内する側は、日時・場所・会食の有無・返信期限をはっきり書き、親族が予定を立てやすい状態にする。
法事の案内状や返信はがきは、形式を守るためだけのものではありません。
故人を偲ぶ日に、誰かが「聞いていない」「どうすればいいか分からない」と困らないようにするための道具です。
立派な文章より、必要な情報が届いていること。
細かいマナーより、早めに気持ちよく返事をすること。
そこを押さえておけば、法事の案内も返信も、必要以上に難しく考えなくて大丈夫です。


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