──落ち着いて偲ぶための、やさしい手順ガイド
「初盆って何をすればいいの?」そんな不安を感じていませんか?
- 「今年が初盆らしいけど、どうすれば…?」
- 「誰に聞けばいいのかわからない…」
- 「新盆(しんぼん)って読む?にいぼん?」
葬祭の現場でも、こうした声をよく耳にします。
この記事では、初盆(新盆)の読み方から、基本の準備、心の持ち方までをやさしく解説します。
この記事でわかること
- 初盆(新盆)の意味と、一般的な時期の目安
- まず決めること(場所・日程・読経の有無・来客規模)
- 最小限の準備物と、来客ありのときの追加アイテム
- 白提灯(初盆用)の選び方(置き/吊り・サイズ・LED)
- 当日の流れと片付けのコツ(地域の習慣を最優先)
初盆(新盆)の読み方は?──「にいぼん」でも「しんぼん」でもOK
- 初盆=「はつぼん」新盆=「しんぼん」または「にいぼん」と読みます。
関東などでは「にいぼん」、関西では「しんぼん」が主流のようです。 - どちらも間違いではありませんので、地域に合わせて使ってみてください。
初盆(新盆)とは?
- 故人が亡くなってから、初めて迎えるお盆のこと
- 一般的には、四十九日を過ぎたあとのお盆が対象です
- 地域によって風習は異なりますが、ご先祖を迎える中でも特別な意味があります
まず決めること(最短チェック)
- 場所:自宅/実家/会館
- 日程:家族が集まりやすい日を第一に
- 読経:僧侶へ依頼するか(宗派ごとの習慣に従う)
- 来客規模:家族のみ/親族中心/一般弔問あり
- おもてなし:お茶菓子程度か、軽食・会食まで整えるか
初盆で準備すること一覧
お盆飾り(仏壇や盆棚)
- 提灯(ちょうちん)やほおずき、精霊馬(しょうりょううま)など
- ※精霊馬とは:きゅうりやなすに割り箸を刺した飾り。ご先祖をお迎えする乗り物として飾られます。
供花・供物(お花やお供え)
- 故人の好きだった食べ物やお菓子など
- 自分で用意してもよし、親族から届く場合も
読経・法要(お坊さんへの依頼)
- 菩提寺がある場合は事前連絡を
- 最近ではオンライン読経や、静かに家庭で行うケースも
返礼品・ご挨拶
- 新盆見舞いへの返礼として、菓子折りやタオルなど簡単な品物が選ばれます
- 電話や手紙でのご挨拶も立派な心づかいです
白提灯の選び方(要点だけ)
- 置き型/吊り型:省スペースは置き型、様式重視は吊り型
- サイズ:マンションは小ぶりが扱いやすい
- 電装:LEDが安全・省エネ。本物の火は安全対策を徹底
- デザイン:初盆は白提灯が一般的(地域差あり)
- 保管:折りたたみ可・箱付きがラク
よくあるご質問
Q. 初盆は今年?来年?
→ 四十九日を過ぎていれば、今年がお盆対象です。
まだなら、翌年が初盆になります。
Q. 何をどこまで準備すればいいの?
→ 全部やる必要はありません。
できる範囲で、家族と気持ちをそろえることが大切です。まずはお付き合いの寺院へ相談を。
初盆で一番大切にしたい“心のあり方”
葬祭の現場で、私が何度も感じたのは、
「形より、心で偲ぶこと」の大切さです。
- 故人の写真に話しかける
- 好きだったごはんをつくる
- 手を合わせて、そっと思い出す
そのどれもが、立派な供養のかたちです。
初盆の最小セット(省スペースでOK)
- 白提灯(置き型・LED)
- 線香(微煙・短時間)
- プリザ仏花(一輪)
- お迎え・お見送り用の簡易セット(屋外不可なら省略)
※ 宗派・地域のしきたりは各ご家庭の習慣を最優先に。
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3行まとめ
- 初盆は“最初のお盆”。家の習慣に合わせて、無理なくで大丈夫。
- 準備は白提灯+線香+小さな花があれば十分。来客があるなら少し足す。
- 一番たいせつなのは、故人を思い出す時間を持つこと。
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おわりに
初盆の準備は、「完璧にしなきゃ」と構えるよりも、
“静かに、思い出す時間をつくる”ことが何より大切です。
忙しない日々の中でも、
ほんのひととき、故人と心を通わせられる時間が持てたなら──
それはとてもあたたかく、意味のある供養になるはずです🍵


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