もしも親や身内が亡くなったら──最初に読むページ

写真とメモ、奥に抱き合う遺族と花とお香
この記事は約9分で読めます。

このページは、「突然の別れ」に直面したあなたのためのガイドです。
何から手をつければいいかわからない。誰に連絡すればいいのかも、どんな流れになるのかも不安。
そんな時、このページをひらいてください。落ち着いて、ひとつひとつ、一緒に確認していきましょう。


このページは「考えなくても次に進める」ための道順表です。

いま全部を決めなくて大丈夫です。まずは「安置(搬送)」まで進めればOK。

急ぎの人へ:まず30秒でやること

・まだ死亡確認が取れていない(意識がない/呼吸がない/突然倒れた)→ まず119
・病院/施設で亡くなった → その場の案内に従い、葬儀社へ連絡して搬送先を決める
・自宅で亡くなった(看取りが近い・かかりつけ医がいる)→ かかりつけ医へ連絡
・状況が不自然/事故・自死の可能性/死因不明 → 119や110へ(現場の扱いが変わることがあります)

いまは「何も決まっていない」と伝えて大丈夫です。
まず優先するのは、安置(搬送)と、家族への最小限の連絡です。

この記事でわかること

・今すぐやること(最初の30分)と、落ち着いてからでいいこと

・病院/施設/自宅など、亡くなった場所ごとの最初の動き方

・葬儀社へ連絡する前に決めること(搬送先・安置先)と、後回しでいい判断

最初にここだけ:状況別ショートカット

今いる場所を選ぶだけで、やることの順番が決まります。

迷ったらこの順番でOK

結論:迷ったら「死亡確認 → 葬儀社へ連絡 → 家族へ連絡」の順で動けば大きく間違いません。

この3つさえ押さえておけば、手続きも段取りも後から修正できます。

病院で亡くなった場合

結論:病院は流れが決まっているので、家族が悩むのは「どこへ搬送するか」だけです。

医師から死亡確認を受けます。

その後、病院から「葬儀社は決まっていますか?」と聞かれます。

決まっていなければ、ここで初めて探して問題ありません。

搬送先(自宅・安置施設)を決めて、手続きを進めます。

病院から紹介される業者を断っても、失礼にはなりません。

自宅で亡くなった場合

結論:自宅は最初の判断が重要で、「救急か・医師か・警察か」を切り分けます。

明らかな異変がある場合は119番。

かかりつけ医がいる場合は、まず医師へ連絡します。

判断に迷う・独居だった場合は、警察相談が必要になることもあります。

死亡確認が済んでから、葬儀社へ連絡します。

自己判断で搬送や清掃を始めないでください。

施設で亡くなった場合

結論:施設職員の指示に従えば、問題なく進みます。

医師または提携先が死亡確認を行います。

家族は「同意・連絡・搬送先の決定」に集中すれば十分です。

貴重品や荷物の扱いは、後日でも問題ありません。

事故・警察が関わる場合

結論:このケースは、葬儀より先に警察と医師の手続きが最優先です。

現場保存や検視が終わるまで待機します。

葬儀社への連絡は、警察や医師から指示が出てからで構いません。

日数がかかることも想定しておきましょう。

感情的に動くと、あとでトラブルになりやすいケースです。

葬儀社が決まっていないとき

結論:選び方はシンプルで、次の3点だけ見れば十分です。

・24時間対応している

・搬送費用がはっきりしている

・説明が雑でなく、急かしてこない

「いま決めないと困る」と煽る業者は避けてください。

家族・親族への連絡

結論:最初は広げず、「同居家族+判断できる人」だけでOKです。

全員に一斉連絡する必要はありません。

日程や方針が決まってから、徐々に共有します。

伝言役を1人決めておくと混乱を防げます。

まず用意するもの(できる範囲で)

結論:全部揃える必要はありません。

・本人確認できるもの

・家族の連絡先

・保険証(あれば)

書類は、後からいくらでも揃えられます。

お金の話(その場で決めなくていい)

結論:初日にすべて決める必要はありません。

まずは搬送と安置だけ決めれば十分です。

葬儀の内容や費用は、翌日以降に落ち着いて考えられます。

見積もりは、一度持ち帰ってもOK。

夜間・早朝の最低ライン

結論:夜は「安全確保・連絡先一本化・指示に従う」だけで大丈夫です。

無理に判断しないこと。

メモを残し、朝に見直すこと。

眠れるなら、少しでも休むこと。

深夜に完璧を目指さなくて構いません。

葬儀社の連絡先メモ(ここに控えておくと安心)

この欄は、スマホのメモにコピペして番号を入れるか、紙に印刷して冷蔵庫や玄関に貼っておくのがおすすめです。家族LINEに固定メッセージで残すのも効果あります。

・第一候補:葬儀社名(         )電話(         )
・第二候補:葬儀社名(         )電話(         )
・搬送先の希望:自宅/安置施設/会館(決まっていなければ「未定」でOK)

メモのコツ:迷ったときのために、最低でも2つ控えておくと安心です。

葬儀社が決まっていないときの探し方(最短)

病院・施設から紹介される場合もありますが、焦って即決しなくて大丈夫です。
まずは「搬送(寝台車)だけ」相談できるところを探すでもOK。

検索ワード例(そのまま検索OK)
・「〇〇市 葬儀社 寝台車 24時間」
・「〇〇市 葬儀社 搬送だけ」
・「〇〇市 安置 24時間」
・「〇〇市 規格葬儀(市民葬) 申込」

選び方の目安
・24時間対応/搬送費(距離加算の有無)を電話で先に説明してくれる
・安置場所(自宅以外)がある
・電話が丁寧で、急かしてこない

葬儀社に電話するときに伝えること(テンプレ)

・亡くなった場所:病院/施設/自宅(住所)
・故人:氏名、年齢(だいたいでOK)、宗教(不明なら「不明」でOK)
・いまの状況:死亡確認済み/これから確認
・搬送先:自宅/安置施設/会館(未定なら未定でOK)
・希望:まずは搬送と安置だけ相談したい

【STEP1】まずは深呼吸。そして、亡くなった場所の確認を

  • 自宅で亡くなったのか、病院で亡くなったのか、それとも施設や外出先なのか。
  • 亡くなった場所によって、次に取るべき行動が変わります。

病院や施設で亡くなった場合は、看護師や職員が死亡確認を行い、葬儀社の手配が必要になります。
自宅で亡くなった場合は、医師を呼ぶ必要があります。かかりつけ医か、救急対応のできる病院、または警察へ連絡を。

・意識がない/呼吸がない/突然倒れた等で、まだ死亡確認が取れていない → まず119番
・持病で看取りが近い等で、かかりつけ医がいる → かかりつけ医へ
・事故や自死の可能性、状況が不自然、死因が不明 → 119番や所轄へ(現場判断で警察が関与することがあります)


亡くなった場所別:この先の最短ルート

病院・施設で亡くなった場合

・死亡確認→ 退院(退出)手続きの案内があります
・葬儀社に連絡して搬送を依頼(搬送先:自宅/安置施設/会館)
・その場で全部決めなくてOK。「まだ未定です」で通ります

自宅で亡くなった場合(看取りが近い・かかりつけ医がいる)

・かかりつけ医へ連絡(死亡確認と死亡診断書)
・搬送(または自宅安置)を葬儀社に相談
・親族への連絡は最小限からでOK

自宅で亡くなった場合(突然・死因が不明)

まず119(状況により警察が関与することがあります)
・現場の状況は触らない/動かさない(判断が必要になることがあります)
・その後、搬送や手続きに進みます

外出先・事故などの場合

・現場の指示に従う(警察・救急)
・搬送や安置は「決まってから」でOK
・家族内の連絡役を1人決めると混乱が減ります

【STEP2】葬儀社へ連絡(24時間対応)

  • 葬儀社に連絡し、故人の搬送を依頼します。
  • お通夜や葬儀を行うかどうかは、後から考えても大丈夫。まずは「安置」が優先です。

伝えるべき内容は…

  • 故人のお名前
  • 亡くなった場所(病院、自宅など)
  • 連絡者のお名前と電話番号
  • 搬送先の希望(自宅/会館など)

迷ったら、落ち着いて「まだ何も決まっていない」と伝えてOK。
経験豊富なスタッフが、ゆっくり順を追って説明してくれます。

電話で伝える内容は、上の「葬儀社に電話するときに伝えること(テンプレ)」をそのまま読み上げればOKです。


【STEP3】ご家族・近しい方へ連絡

  • まずは親族や兄弟姉妹など、身内の方への連絡を。
  • 連絡の範囲やタイミングは、後から広げていけば大丈夫です。

混乱しやすいので、連絡は電話よりもLINEやメモを活用して整理すると安心です。

ご自身に合った方法で連絡をしていきましょう。


【STEP4】ご安置と打ち合わせ

  • 搬送後は、ご遺体を安置し、葬儀社との打ち合わせが行われます。
  • 葬儀のスタイル(家族葬、直葬など)や日程、宗教者の手配などを決めていきます。

ここで決める主な内容:

  • 葬儀の形式・規模
  • 会場(自宅・会館など)
  • 宗教者の有無
  • 参列者の人数(ざっくりでOK)
  • 費用の目安(プラン・生花・棺など)

【STEP5】死亡届・火葬手続き

法的には「死亡の事実を知った日から7日以内」が筋。(“亡くなった日”とズレるケースがある)

死亡届の提出先は、亡くなった場所・届出人の住所地・本籍地のいずれかの市区町村役所です。多くの場合、葬儀社が書き方や提出先を案内してくれます。

病院や施設で亡くなった場合は、死亡診断書(死体検案書)が一体になった用紙を受け取り、それを使って提出します。死亡届を提出すると、同時に

「埋火葬許可証」が発行されます。

この許可証がないと、火葬はできません。

※実務上は、

葬儀社が死亡届を預かり、役所手続きを代行 → 火葬当日に許可証を火葬場へ提出

という流れになることがほとんどです。(プランにより有料/遺族提出の場合もあるため、念のため確認)


【STEP6】お通夜・葬儀・火葬

  • お通夜や告別式を行う場合は、会場にて。
  • 直葬(火葬式)の場合は、式をせず火葬のみとなります。
  • 火葬場での立ち会いやお別れの時間もありますので、心の準備を。

よくあるご質問

・喪主がいない場合、どうしたらいい?

 → 基本的には誰かが「形式的に」でも喪主を務める必要があります。(支払い元になる”施主”は確定しなければなりません。変更は可能です。)

・宗教者の手配は自分でしなきゃいけない?

→葬儀社が代行手配も可能です。菩提寺がある場合は、先に連絡を。 寺院が管理している場所にお墓をお持ちの方は、寺院への連絡が必須なケースがあります。共同墓地や市営墓地など広く開放されている墓地であれば葬儀社手配の宗教者でOKです。

・お金が心配で、葬儀ができるか不安です。

→生活保護を受けている場合は「福祉葬儀」も利用できます。プランによって大きく変わるので、費用相談は遠慮なく。

・ 病院や施設から紹介された業者は、断っても失礼になりませんか?

→ 断って大丈夫です。紹介は「案内」であって、契約の義務はありません。

「こちらで手配します。ありがとうございました」で十分です。

※すでに搬送が必要な状況なら、先に家族で“どこに安置するか”だけ決めてから連絡するとブレません。

・深夜に、葬儀の内容や費用まで全部決める必要がありますか?

→必要ありません。深夜に決めるのは基本的に「搬送先・安置先」だけでOKです。

式の形式、人数、費用、宗教者、会食などは、落ち着いてから決めても間に合います。


最後に:無理に頑張らなくていいんです

「こうしなきゃ」と思う必要はありません。
大切なのは、故人を想う気持ち。
少しずつで大丈夫。ひとりで抱えず、まわりを頼ってください。

(できれば)このページをブックマークして、家族にも共有しておくと混乱が減ります。

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