「関東は7月、関西は8月?七夕もズレてる…?」
こんなふうに思ったこと、ありませんか?
同じ“お盆”なのに、地域によって時期が違う。
私が関西に来た頃、よく頭がごちゃごちゃになっていました。
七夕やお月見も、なんだか毎年微妙に日付がズレる。
実はこれ、“旧暦と新暦の違い”が関係しているんです。
この記事でわかること
- お盆が「7月の地域」と「8月の地域」に分かれる理由(旧暦→新暦への移行で約1か月ずれる仕組み)
- 代表的な実施時期の目安(7月盆と、全国で多い8/13〜16の旧盆)と注意点
- 「新暦(太陽暦)」と「旧暦(太陰太陽暦)」のちがいを一言で理解するコツ
- 七夕・中秋の名月など“日付が動く行事”の例と、カレンダーの見方
- 初盆(新盆)との言葉の混同ポイント(“新暦”とは別概念)
新暦と旧暦って、どう違うの?
- 新暦:今私たちが使っている「太陽暦」。1年365日で季節と日付がほぼ固定。
- 旧暦:昔の日本で使われていた「太陰太陽暦」。月の満ち欠けを基にしたカレンダーです。
旧暦では、季節と自然のリズムに寄り添うように日付が決まっていたため、
現代のカレンダー(新暦)に当てはめると、1ヶ月前後のズレが生じることがあるんです。
なんでズレるの?1ヶ月の“ずれ”の正体
“旧暦7/15 ≒ 新暦8月中旬”
例えば、旧暦の「7月15日」は、
新暦だと年によって8月中旬ごろになります。
つまり──
旧暦の7月15日 ≠ 新暦の7月15日
このズレが、地域によって「お盆が7月のところと、8月のところがある」理由のひとつです。
ズレる行事の具体例を見てみましょう
| 行事名 | 旧暦の日付 | 新暦での実施例 |
|---|---|---|
| 七夕 | 7月7日 | 8月上旬(8/7ごろ) |
| お盆 | 7月15日 | 8月13日〜16日(旧盆) |
| 中秋の名月 | 8月15日 | 年によって変動(例:2025年は10月6日) |
7月盆:首都圏の一部など/8月盆(旧盆・月遅れ盆):全国多数
詳しくは👉 初盆(新盆)の準備ガイド
大切なのは“何のためにやるか”という気持ち
「いつやるか」も大事だけれど、
もっと大事なのは「なぜやるのか」。
- 故人を迎える
- 祖先とのつながりを思い出す
- 家族で集まる時間を持つ
旧暦も新暦も、根底にある“こころ”は同じです。
日付にこだわりすぎず、「季節を感じる日本らしさ」を大切にしたいですね。
旧暦と新暦を知ると、行事がもっと面白くなる
初盆(新盆)は“故人の逝去後はじめて迎えるお盆”の意。新暦(カレンダー)とは別の話
「なんで地域によって違うんだろう?」
「うちのおばあちゃんは、なんで8月にお盆をしていたんだろう?」
そんな素朴な疑問から、昔の暮らし方や家族の想いに触れるきっかけになるかもしれません。
終活や供養を考える今だからこそ、
行事の意味を“あらためて知る”ことに、意味があると思います。
お盆の準備、最低限これだけ(選び方の目安つき)
- 白提灯(初盆用/LED可)…屋内用・折りたたみ式が保管ラク
- 迎え火・送り火セット(麻がら/焙烙/マッチ)…屋外OKの簡易タイプ
- 線香(煙少なめ)…集合住宅や子どもがいる家庭向け
- 精霊馬キット(きゅうり&なすの飾り)…子どもと一緒に作れるタイプも
※ 宗派や地域のしきたりはご家庭の習慣を優先してください。
関連ページも、よければあわせてどうぞ
👉 お盆ってなに?現代の暮らしと供養のカタチ
👉 初盆(新盆)ってどう準備するの?
👉 法事・お彼岸・命日…仏事の基礎知識まとめ
お盆の意味や迎え方の全体像は👉 法事・供養まとめ
おわりに
お盆の時期に「え、うちは7月だけど?」
「いやいや8月でしょ」なんて話題が出たとき、
この豆知識をそっと思い出していただけたら嬉しいです。
カレンダーの違いはあっても、心を寄せる気持ちは、いつでも届けられる。
そんな想いを、このブログでもお伝えしていきたいなと思っています🍵
FAQ
Q. 2025年のお盆はいつ?
A. 多くの地域で“旧盆”として8月13日〜16日が一般的です。7月に行う地域もあります(7月盆)。
Q. 初盆(新盆)と“新暦”は関係ある?
A. ありません。初盆=亡くなって初めて迎えるお盆のこと。新暦はカレンダーの方式です。
Q. 七夕や中秋の名月の日付が毎年違うのは?
A. 旧暦由来の行事だから。現代の新暦に当てはめると年ごとにずれます(本文の表を参照)。


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