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知りたいところから読めます
お供えの掛け紙は、黒白と黄白のどちらにしたらよいのでしょうか。
失礼のないように選びたいのに、地域によって違うと聞くと、かえって迷ってしまいますよね。
贈る場面と先方の慣習を手がかりに、まずは早見表で確かめていきましょう。
この記事でわかること
・のしと掛け紙の違いと、「弔事でのしを付けない」理由
・弔事で使う水引の基本(結び切り・あわじ結び/蝶結びとの違い)
・黒白と黄白、双銀など水引の色の意味と地域差
・香典返しや法事のお返しで「無地のし」をどう選べばよいか
・困ったときに迷子にならない、確認の優先順位
3行まとめ
・弔事の品物には、のし飾りのない掛け紙を使うのが基本。
・水引は結び切り・あわじ結び。黒白と黄白は、贈る場面と先方の地域・ご家庭の慣習で選ぶ。
・「無地のし」という名前だけでは用途は決まらない。弔事用か、実際の掛け紙の見本を確認する。
迷ったらこれ|弔事ののし・水引 30秒早見表
迷ったら、まずは次の考え方で大きく外しません。
・通夜・葬儀のお供え → 黒白の結び切りを基本に考える
・関西など黄白が一般的な地域 → 黄白でも問題なし
・香典返しや法事のお返し → 地域に合わせて「志」「満中陰志」「粗供養」などを選ぶ
・それでも不安なら → 喪家・寺院・葬儀社の順で確認する
先に答えだけ見たい方は、下の表だけ読めば大丈夫です。
| 場面 | のし | 水引の色 | 結び方 | 表書きの目安 | 迷ったとき |
|---|---|---|---|---|---|
| 通夜・葬儀のお供え | 付けない(掛け紙のみ) | 黒白/西日本では黄白も | 結び切り | 御供・御霊前 | まずは黒白で考える |
| 四十九日前の香典 | 付けない | 黒白/西日本では黄白も | 結び切り | 御霊前(浄土真宗では御仏前) | 宗派・地域を確認 |
| 四十九日以降の法事の香典 | 付けない | 黒白/西日本では黄白も | 結び切り | 御仏前 | 地域差を優先 |
| 法事のお供え | 付けない(掛け紙のみ) | 黒白/西日本では黄白も | 結び切り | 御供・御仏前 | 地域差を優先 |
| 香典返し | 付けない(掛け紙のみ) | 東日本は黒白/関西は黄白が多い | 結び切り | 志・満中陰志・粗供養 | 地域の慣習を優先 |
| お布施・御膳料 | のしは不要 | 白封筒が基本/地域差あり | 地域差あり | 御布施・御膳料 | 寺院確認が安全 |
| 喪中見舞いのお供え | 必須ではない | 付けるなら控えめ | 掛け紙なしでも可 | 御供 | 無理に形式を足さない |
上の表は主に仏式の目安です。浄土真宗では、四十九日前でも「御仏前」を用います。神式・キリスト教式は表書きや袋の選び方が異なるため、御霊前と御仏前の違いで確認してください。
お供えやお返しを用意する方へ
掛け紙が決まったら、次は贈る品物や届け方を確認しましょう。お供えを贈る場合と、いただいたものへのお返しでは、準備が異なります。
・法事や法要へお供えを贈る
→ お供えの品物・予算・持参と配送の確認点
・葬儀でいただいた香典へのお返し
→ 香典返しはいつ?忌明け・相場・のし・品物の選び方
法事の施主として、引き出物・粗供養を用意する方へ
品物がまだ決まっていなければ、掛け紙とあわせて「持ち帰りやすさ」も考えてみてください。電車やバスで帰る方には重さや箱の大きさ、欠席者へ送るなら日持ちや受け取れる日が確認点です。
→ 法事のお返しの相場と、手渡し・配送に合わせた品物の選び方
のしって何?弔事で使わないのが基本
本来の「のし」は、長寿や繁栄を願うお祝いの飾りです。今は、のし紙の右上に小さく印刷されていることが多くあります。

葬儀・法事・香典返しなどの弔事では、のし飾りを付けず、用途に合う掛け紙を使います。紙全体と、右上の飾りを分けて考えると分かりやすくなります。
葬儀や法事の全体像を先に見ておきたい方は 葬儀の基本知識まとめ|流れ・費用・マナーをやさしく解説
もあわせてどうぞ。のし・香典・服装の位置づけがつかみやすくなります。
掛け紙と「弔事用のし」の関係
掛け紙は、贈り物に掛ける紙のことです。のし飾りが付いたものを「のし紙」と呼び、弔事にはのし飾りのない掛け紙を使います。
ただし、お店やネットショップでは、弔事用の掛け紙も「弔事のし」「仏事用のし」と案内されます。呼び名だけで判断せず、弔事用であることを伝えて見本を確認しましょう。
法事のお供えの掛け紙の基本は、こちらの記事でも触れています。
・法事のお供えの品物や予算を整理したい場合は
→ 法事・法要のお供えは何がいい?花・お菓子・金額・掛け紙の基本ガイド
・お彼岸など季節の仏事で迷ったときは
→ お彼岸のお供えはいつ?何を用意する?
弔事で使う水引の結び方
葬儀や法事では、「結び切り」や「あわじ結び」が使われます。輪が大きく広がる「蝶結び」は、弔事には使いません。

結び切りには「二度と繰り返さない」という願いが込められています。あわじ結びは弔事にもお祝いにも使われ、地域によって扱いが異なります。蝶結びは、出産や進学など、繰り返してよいお祝いに使う結び方です。
香典の水引や表書き、宗派ごとの違いまで含めて整理した記事も用意しています。
詳しく知りたい方は 香典相場の早見表と正しい書き方(表書き・中袋・連名まで)
をチェックしてみてください。
水引の色の基本ルール
次に、水引の「色」の話です。
ここは、とくに地域差が出やすいところなので、「全国ルール」と「地域の習慣」を分けて考えると楽になります。
黒白の水引(広く使われる弔事の色)
黒白は、通夜・葬儀の香典やお供えなどで広く使われます。ただし、すべての地域・場面で黒白が優先されるわけではありません。先方に慣習や指定がある場合は、それに合わせます。
香典袋や表書きも確認したい方は、香典・弔電の基本まとめをご覧ください。
黄白の水引(地域や場面による使い分け)
黄白(きしろ)は、関西などで法事のお供えやお返しに使われます。通夜・葬儀でも使う地域がある一方、葬儀と法事で使い分ける場合もあります。
「関西なら何でも黄白」「四十九日を過ぎれば必ず黄白」と一律に決めず、何のために贈るかと、先方の地域・ご家庭の慣習を確認しましょう。
双銀の水引と、お布施の包み方
香典などの不祝儀袋には、黒白・黄白のほか、銀色一色の「双銀」を使うものもあります。柔らかい印象にしたい、という理由だけで選ばず、用途に合う袋かを確認してください。
お布施・御膳料の包み方は、香典袋や品物の掛け紙とは分けて考えます。早見表のとおり白封筒を基本にし、寺院や地域に指定があれば、その作法に合わせましょう。水引を付けるか迷ったら、お渡しする寺院へ確認します。
人形供養で納める供養料は、香典や法事のお供えとは少し性質が異なり、水引のない白封筒でよい場合が多いです。寺院・神社・葬儀社による表書きの違いは、「人形供養料の封筒・のし袋の書き方」で詳しく整理しています。
地域差との付き合い方(迷ったときの決め方)
水引の色は、とくに地域差・お寺ごとの差が大きいポイントです。
「どれが正解?」を探し続けるよりも、「この順番で確認する」と決めておくと迷いにくくなります。
おすすめの優先順位は、
1. 喪家(施主さん)に、お供えの辞退や掛け紙の指定がないか確認する
2. 宗教上の作法は寺院、葬儀会場での扱いは葬儀社に確認する
3. 販売店には、用途と先方の地域、指定された色・表書きを伝える
という流れです。
参列者側としてのマナー全体を整理したい方は、 参列者のマナー【2025】服装・香典・お供え・当日の動き
や 葬式の服装と数珠の基本|男女・学生・季節・小物まで
も参考になります。
「ここまで確かめたのなら、あとは大丈夫」と、自分の中で線を引いてあげることも大切です。
完璧より、“無理のない範囲での丁寧さ”を目指していきましょう。
「無地のし」をどう理解すれば安心か
「無地のし」の意味はお店によって異なり、紅白ののし紙で表書きがないものや、弔事用の「仏無地」などがあります。名前だけで、紙や水引の種類は決められません。

注文するときは、「法事のお供え用」「香典返し用」などと用途を伝え、次の3点を確認しましょう。
- 弔事用の掛け紙になっているか
- 水引の色・結び方が、用途や地域の習慣に合うか
- 表書きと名前を入れるか
現金を包む白無地の封筒と、品物に掛ける紙も別のものです。どちらを用意するかを分けて確認しましょう。
品物や届け方もこれから決める方は、ご自身の用事に合う案内をご覧ください。
- お供えを贈る方:品物・予算・持参と配送の確認点
- 葬儀の香典にお返しする方:香典返しの時期・相場・品物の選び方
- 法事の施主の方:引き出物・粗供養の準備
香典返し・法事のお返しを頼むときのチェックポイント
実際にネットやギフトコーナーで注文するときは、次の3点だけ意識しておけば十分です。
種類を確認する
・慶事用か弔事用か(のし付きか、掛け紙だけか)
・商品ページのどこかに「弔事用」「仏事用」などの表記があるか
分かりにくいときは、「葬儀・仏事の用途で使いたい」と店員さんに一言添えると安心です。
水引の結び方と色
・結び切り/あわじ結びになっているか
・色は「黒白」か、地域で一般的な色(黄白など)か
ここまで整っていれば、よほど特殊な地域でない限り、大きく外すことはありません。
表書き・名入れ
・表書きは「志」「満中陰志」「粗供養」など、地域でよく使う言葉を選ぶ
・迷ったときは、宗派を問わず使いやすい「志」が無難
・名入れは「○○家」「フルネーム」「代表者名+外一同」など、香典とのバランスで決める
喪主側の準備については、 喪主がやること全部リスト|失敗しない準備と心構えを葬儀社スタッフが解説
を見ながら進めると、返礼の段取りもイメージしやすくなります。
ハーモニック公式の香典返し専用サイトでは、いただいた香典の金額や予算帯から品物を探せます。複数の送り先がある方や、カタログギフトを比較したい方にも使いやすいサービスです。
- 予算別に返礼品を選べる
- 掛け紙・包装・挨拶状をまとめて確認できる
- 複数の送り先へ配送できる
※金額や時期は地域・親族間の慣習でも変わります。品物を決める前に、当日返しの有無も確認してください。
よくある質問
Q1. 黄白と黒白、どちらを優先すればいい?
A1. 一番大事なのは「地域の習慣に合わせる」ことです。
黒白・黄白は、先方の地域・ご家庭の慣習と、通夜・葬儀なのか法事なのかを合わせて選びます。関西などで黄白を使うことはありますが、地域名だけで一律に決めず、指定があればそれに合わせましょう。
Q2. 葬儀も法事も、全部同じ香典袋でいい?
A2. 厳密に言えば「葬儀は黒白、四十九日以降の法事は黄白」といったルールがある地域もあります。ただ、一般の方がそこまで細かく使い分けていないケースも多く、現場では「その地域として問題ない範囲かどうか」が重視されます。迷うときは葬儀社やお寺に一言確認しておきましょう。
Q3. コンビニで買った香典袋でも大丈夫?
A3. きちんとした水引と表書きがあれば、コンビニの香典袋でも失礼にはあたりません。ただ、蓮の絵が入っているものは仏式専用だったり、蝶結びが混ざっていたりすることもあるので、購入するときに「黒白(または黄白)の結び切り」かどうかだけは確認しておきましょう。
Q4. 無地のしを使うと、失礼にならない?
A4. 弔事用の掛け紙を「仏無地」として扱うお店もあります。ただし、「無地のし」という名前だけでは慶事用か弔事用かは判断できません。用途を伝え、掛け紙の見本、水引、表書き・名前の有無を確認してください。
Q5. 宗派ごとの細かい違いまでは覚えたほうがいい?
A5. 一般の方が全てを覚える必要はありません。基本的な考え方を押さえたうえで、「宗派や地域ごとの細かい違いは、お寺や葬儀社に確認する」くらいで十分です。この記事では、どの宗派でも大きく外れない「共通の土台」をお伝えしています。
Q6. 喪中のお供えの「のし(掛け紙)」は必要?
A6. 基本は「必須ではありません」。喪中の挨拶に添えるお供えは、相手が気を遣わないように“控えめ”が正解です。
・品物だけ渡す(包装は落ち着いたもの)でも問題なし
・掛け紙を付けるなら、派手なものは避けて、表書きは「御供」「御仏前」「御供物」など無難な言い方にする
・相手の宗教が分からない場合は、言い切りの強い表書きを避け、「御供」が安全寄り
迷ったら「短い一言メッセージ」を添える方が、形式より伝わります。
Q7. 水引が「黄色」と「黒」の違いって何?
A7. ざっくり言うと、黄白(黄色っぽく見える)と黒白は、使う場面の目安が違います。
・黒白:通夜・葬儀など、弔事全般でよく使われる基本形
・黄白(黄色):四十九日以降の法事で使う地域がある(地域差が強い)
つまり「どっちが正しいか」より「相手側の慣習に合うか」が重要です。家・地域・寺院で決まっていることが多いので、確認できるならそれが最優先。
Q8. のし紙とかけ紙は同じですか?
A8. 完全に同じではありません。のし紙は、右上に「のし」が付いた慶事向けの紙です。弔事では、のしを付けず、水引だけの掛け紙を使います。お店やネットでは弔事用の掛け紙も「仏事用のし」と書かれることがありますが、実際には「のし無しの掛け紙」と考えると混乱しにくいです。
まとめ
弔事ののし・水引で迷ったら、まずは次の3点だけ押さえれば大丈夫です。
・弔事では「のし」は付けず、掛け紙を使う
・結び方は「結び切り」や「あわじ結び」
・色は黒白・黄白を、贈る場面と先方の地域・ご家庭の慣習に合わせて選ぶ
細かい違いはありますが、一般の方が全部を暗記する必要はありません。
迷ったときは、喪家・寺院・葬儀社の順で確認すれば十分です。
参考:三越伊勢丹「宗派別 お香典のマナー」、高島屋「弔事 仏式」、浄土真宗本願寺派「よくあるご質問」、シモジマ「のし紙」、高島屋「水引」(2026年9月23日確認)
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