生前整理の片付けは、まず「どこから?」を決めて、タイマー10分で小さく始めるのがいちばん楽です。
片付けは気合いではなく、仕組みで進みます。終わらせるより、続け切ることをいちばん大切に。
最初の“手順”と考え方(何から始める?)
範囲を決める:引き出し1段/ハンガー10本/本棚1段など、“面”ではなく点で切る。
三つの箱(袋)を用意:〔残す〕〔保留(30日)〕〔手放す〕。保留には付箋で期限を書いておく。
出口(手放し先)を先に決める:自治体回収・リサイクル・寄付・宅配買取。迷いが減ります。
タイマー10分:終わらなくてOK。次回は続きから。これが“続く”設計。
こんな方法いかがでしょうか。
迷ったら、気持ちに寄り添うための合言葉を。「やり切らないで、続け切る」。
▶ 戻り道:迷ったらいつでも
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クローゼット(洋服)の片付け手順:捨てる基準と“10分ルール”
対象は一箇所だけ(例:引き出し1段/ハンガー10本)。
基準
・1年着ていない、サイズが合わない
・毛玉・色あせ・ヨレ
・礼服・制服など“例外”は別ボックスへ
コツ
同じ黒Tが3枚ならいちばん好きを残し、ほかは保留or手放す。
ハンガー本数ルール:上限20本などと決め、超えた分を見直す。
迷ったら保留箱へ(期限30日)。感情を置き去りにしない。
出口の例
自治体の古布回収/メーカーのリサイクル回収/宅配買取(まとめ出品で時短)
本棚の片付け:本が捨てられないときの“やさしい”コツ
棚一段だけを対象に、三択で進めます。
1) 再読したい 2) 思い出として残す 3) 手放す
思い出の本は、表紙と目次を撮影→クラウドに保存。
“記憶は残して、物量だけ軽くする”のがポイント。
寄贈・出張買取の情報はメモしておくと判断が加速します。
小物の片付け:判断しやすい場所から“習慣”に
最初は文具/ケーブル/薬箱など“地雷じゃないゾーン”から。
取扱説明書は原則捨て(必要時はメーカーPDF)。保証書だけ別封筒。
上限宣言:USB-Cは3本、ボールペンは5本など。上限が“ものさし”になります。
使っていないトレイや小箱は空にして返却、処分。空き容器は増やさない。
片付けが続かない・疲れる・やる気が出ない日の対処法
タイマー×音楽:10分のBGMを一曲だけ。終わったらやめてOK。
Before/Afterを1枚ずつ撮る。小さな達成感は次の10分の燃料。
チェック表で“できた”を可視化(以下に参考表配布あり)。
調子が悪い日は保留箱の見直しだけでも合格。心に無理はさせない。
片付け計画表とタイマー活用——無理なく続ける仕組み
「週3回×10分」で十分に進みます。
月:クローゼット(引き出し1段)
水:本棚(1段)
金:小物(文具/ケーブル)
日:保留箱の見直し(5分)
無料ダウンロード:片付け計画表(参考イメージ)
よくある質問(FAQ)
Q. 片付けは結局、どこから始めるのが正解?
A. “決めやすい一箇所”から。クローゼットなら引き出し1段、本棚なら1段。10分で区切るのが秘訣です。
Q. 捨てられないときの基準は?
A. 「1年使っていない/同じ用途の中で“いちばん好き”を残す/壊れたら手放す」。迷ったら保留(30日)でOK。
Q. 続かないタイプです…
A. 仕組みで応援します。タイマー10分+チェック表+家族に成果を見せる。やめ時を決めると気力の消耗が減ります。
Q. 思い出の品はどうしても手が止まります。
A. それが普通です。最初は扱わないでOK。勢いがついてから、写真を撮って記録→一つだけ残す方式に。
Q. 出口(手放し先)の決め方は?
A. 先に自治体回収/リサイクル/宅配買取/寄付のどれに載せるか決めてから作業すると、判断が速くなります。
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ひと息ついたら、温かいお茶をどうぞ。片付けは“暮らしをやさしく整える儀式”。心が追いつく速度で、ゆっくりで大丈夫。
まとめ
10分は小さく見えて、未来の自分を守る大きな贈り物です。
「今日の10分」を積み重ねる——それが、生前整理の片付けを続け切るいちばんの方法です。
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