「お盆って、ちゃんとやった方がいいのかな?」と思うあなたへ
お盆の時期になると、テレビで「帰省ラッシュ」や「お墓参りの様子」が映し出されたり、
スーパーにほおずきや線香が並んだりして、なんとなく「それっぽい空気」になりますよね。
でも、私自身をふり返っても、
正直言って──“これぞお盆!”というような行事をしっかりやってきた記憶は、あまりありません。
実家で墓参りをしたり、仏壇に手を合わせたり。
それくらいの“控えめなお盆”が、我が家の定番でした。
🏮 そもそも、お盆って何のためにあるの?
お盆は、亡くなったご先祖様が年に一度帰ってくると考えられている時期です。
地域や宗派によって違いはありますが、
基本的には「迎え火でご先祖を迎え、送り火でお見送りする」供養の期間。
7月や8月に行われるのは、【旧暦と新暦の違い】によるもの。
(※詳しくは:お盆は7月?8月?──実は旧暦と新暦の違いなんです をどうぞ)
🧘♂️ 現代のお盆、「こうでなければ」は手放してもいい
昔は、家族総出で準備をして、仏壇を整えて、親戚みんなが集まって──
そんなにぎやかなお盆があたりまえだったかもしれません。
でも今は、ライフスタイルも距離も、価値観も違います。
- 仕事や子育てで帰省がむずかしい
- 実家が遠くてお墓参りに行けない
- 仏壇がない家庭も増えてきている
そんななかで、「ちゃんとやらなきゃ」より、「できる範囲で気持ちを向ける」ことの方が大切だと、私は感じています。
🌱 “供養”とは、思い出すことから始まる
私の中で、お盆や法要は、立ち止まるきっかけみたいなものです。
忙しい毎日のなかで、ふと
「そういえば、おじいちゃんこんな顔してたな」
「おばあちゃん、線香の匂いが好きだったっけ」
そんなふうに、心の中で会いにいくような時間。
形式じゃなくて、“思い出すこと”そのものが供養なんじゃないか──そう思っています。
📦 あなたらしいお盆の迎え方でいい
- 少しだけ部屋を整えて、写真に手を合わせる
- 好きだった料理をつくってみる
- 「帰ってきてるかな」と心の中で話しかける
そんな“あなたなりの小さなお盆”が、
きっとご先祖様にとっても、嬉しい供養になるはずです。
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📝 おわりに
お盆は、「何をするか」より「何を感じるか」。
完璧にやらなくても、立派じゃなくてもいい。
“ちょっと立ち止まって、誰かを思い出す時間”になれば、それで十分だと思うのです。
どうか、あなたにとっての“ちょうどいい距離感”で、
今年のお盆が、あたたかいひとときになりますように🍵
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