「お盆って、ちゃんとやった方がいいのかな?」と思うあなたへ
お盆の時期になると、テレビで「帰省ラッシュ」や「お墓参りの様子」が映し出されたり、
スーパーにほおずきや線香が並んだりして、なんとなく「それっぽい空気」になりますよね。
でも、私自身をふり返っても、
正直言って──“これぞお盆!”というような行事をしっかりやってきた記憶は、あまりありません。
実家で墓参りをしたり、仏壇に手を合わせたり。
それくらいの“控えめなお盆”が、我が家の定番でした。
この記事でわかること
- お盆の意味(ご先祖を迎えて見送る期間)を“行事より気持ち”の視点で理解できる
- 7月/8月に行われる背景は旧暦と新暦の違い(詳しくは関連記事で解説)
- 仏壇がない・帰省できないなど現代の暮らし向けに、「できる範囲で心を向ける」迎え方のヒント
- “思い出すこと=供養”という考え方と、今日からできる小さなお盆(写真に手を合わせる、好きだった料理を作る等)
そもそも、お盆って何のためにあるの?
お盆は、亡くなったご先祖様が年に一度帰ってくると考えられている時期です。
地域や宗派によって違いはありますが、
基本的には「迎え火でご先祖を迎え、送り火でお見送りする」供養の期間。
7月や8月に行われるのは、【旧暦と新暦の違い】によるもの。
(※詳しくは:お盆は7月?8月?──実は旧暦と新暦の違いなんです をどうぞ)
現代のお盆、「こうでなければ」は手放してもいい
昔は、家族総出で準備をして、仏壇を整えて、親戚みんなが集まって──
そんなにぎやかなお盆があたりまえだったかもしれません。
でも今は、ライフスタイルも距離も、価値観も違います。
- 仕事や子育てで帰省がむずかしい
- 実家が遠くてお墓参りに行けない
- 仏壇がない家庭も増えてきている
そんななかで、「ちゃんとやらなきゃ」より、「できる範囲で気持ちを向ける」ことの方が大切だと、私は感じています。
ミニ実践:マンション・共働き世帯の「小さなお盆」3提案
- 写真+一輪の花+線香(煙少なめ):ダイニングの端にミニ祭壇。夜に家族で1分黙想。
- 好きだった一皿:好きだった料理やお菓子を一口分だけ用意して「ようこそ」と心で声かけ。
- 帰ってきてるかなメモ:思い出を書き留めて、翌年読み返す“お盆ノート”。形式より気持ち重視でOK。
“供養”とは、思い出すことから始まる
私の中で、お盆や法要は、立ち止まるきっかけみたいなものです。
忙しい毎日のなかで、ふと
「そういえば、おじいちゃんこんな顔してたな」
「おばあちゃん、線香の匂いが好きだったっけ」
そんなふうに、心の中で会いにいくような時間。
形式じゃなくて、“思い出すこと”そのものが供養なんじゃないか──そう思っています。
あなたらしいお盆の迎え方でいい
- 少しだけ部屋を整えて、写真に手を合わせる
- 好きだった料理をつくってみる
- 「帰ってきてるかな」と心の中で話しかける
そんな“あなたなりの小さなお盆”が、
きっとご先祖様にとっても、嬉しい供養になるはずです。
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3行まとめ
• お盆は「何をするか」より「誰を思い出すか」。形式にとらわれなくて大丈夫。
• 7月/8月の違いは旧暦→新暦のズレ。地域の習慣に合わせつつ、自分たちの暮らしに合う形で。
• 今日できる小さな一歩(写真に手を合わせる、好きだった一皿を供える)から、やさしく始めよう。
“小さなお盆”にちょうどいい最小セット
- 煙の少ない線香(短時間タイプ)
- LEDろうそく(子ども・ペットがいても安心)
- 一輪挿し用のプリザ仏花(置きっぱなしOK)
- 簡易お盆飾り(写真+敷き台のミニセット)
※ ご家庭や地域の習慣がある場合は、それを優先してください。
おわりに
お盆は、「何をするか」より「何を感じるか」。
完璧にやらなくても、立派じゃなくてもいい。
“ちょっと立ち止まって、誰かを思い出す時間”になれば、それで十分だと思うのです。
どうか、あなたにとっての“ちょうどいい距離感”で、
今年のお盆が、あたたかいひとときになりますように🍵


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