「終活って、まだ早いよね?」
そんな声を、私は現場で何度も聞いてきました。
確かに、“死”という言葉には距離を感じてしまうもの。
けれど私は、現役の葬祭ディレクターとして、
実際にその日を迎えたご家族と、何百回と向き合ってきました。
そこでわかったことがあります。
「早すぎる終活はなく、遅すぎると後悔だけが残る」ということ。
この記事では、終活を始めるタイミングについて、
お伝えします。
読み終える頃にはきっと、
「ああ、自分にも関係ある話だったんだ」と感じていただけるはずです。
🌱 いちばん伝えたいこと
終活は、「いつ始めるか」より、「どう始めるか」が大切です。
その「どう」は、難しいことではありません。
たとえば…
- エンディングノートを1ページだけ書いてみる
- 「もしものとき、誰に連絡してほしいか」を紙にメモする
- 家族にふと「私が死んだらさ〜」なんて話しかけてみる
そんなさりげない一歩が、終活の始まりになります。
🕊 終活って、じつは“生き方の見直し”なんです
終活というと、「最期の準備」と思われがちです。
でも本当は、“これからどう生きたいか”を考える時間でもあるのです。
・誰に想いを伝えたいか
・どんな暮らしを大切にしたいか
・もしものとき、家族に負担をかけないために今できることは?
元気なうちに話し始めることで、
自分らしい選択ができ、家族とも自然に向き合えるきっかけになります。
👵 とあるご夫婦の、ちいさな一歩
ある70代のご夫婦が、私のもとを訪れたことがあります。
「そろそろ考えなきゃと思って」と、笑顔でエンディングノートを手にされていました。
そして2年後、ご主人が急逝。
そのとき奥さまは、ノートを見ながらこうおっしゃいました。
「書いてくれていて、ほんまに助かったんです。
思い出話もたくさん残ってて」
「終活は、死ぬためじゃなく、生きた証を残すため」
私がそのとき改めて学ばせてもらった、大切な言葉です。
🌸 思い立ったときが、“その人にとっての始めどき”
終活は、“いつかやること”ではなく、“今だからこそやる価値があること”。
正解も、期限もありません。
けれど、思い立ったときが“その人にとっての始めどき”なんです。
どんな一歩からでもかまいません。
気になった今、あなたにできる形で始めてみてください。
🧭 おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
「終活って、まだ早いかも」と思っていた方ほど、
きっとこの記事が、自分自身と向き合うきっかけになれば嬉しいです。
次回は、
「親と終活の話、どう切り出す?」
というテーマでお届け予定です。
気になる方は、ブックマークやシェアをぜひ🍀
ホッとできる情報を、これからもゆっくりと、丁寧にお届けしてまいります。
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