「終活の話なんて、縁起でもない」──そう思っているのは、親だけじゃない
「うちの親はまだ元気だし、そんな話するのも悪い気がして…」
「“縁起でもない”って怒られそう」
「どう切り出せばいいかわからないから、ずっとそのまま」
…これ、珍しい悩みじゃありません。むしろ、そんな人ばっかりなんです。
私自身もそうでしたし、葬儀の現場で出会うご家族も、
「もっと早く話しておけばよかった」と悔やむ声を何度も耳にしてきました。
🌱 タイミングは、待ってても来ない
話す“きっかけ”が自然にやってくることって、実はなかなかありません。
「そのうち」「落ち着いたら」「もう少し年を取ってから」──その“うち”のまま時間だけが過ぎていくことも多いんです。
でも、何かが起きてからでは遅いこともあります。
だから私は、親が元気なうちにちいさな話題から始めてみることをおすすめしたいと思っています。
💡 話しやすくなる、きっかけのヒント
話のきっかけは、意外と日常の中に転がっています。
- 芸能人の訃報を見たとき:「○○さん亡くなったらしいね…うちもどうなるんだろう」
- お盆や法事、帰省のタイミング:「この家、もしものときどうするん?」
- 自分の話を先に出す:「私も終活ちょっと考えてて、こんなんあるみたいよ」と軽く渡す
終活の話は、“死の話”じゃなく、“生きている今の話”。
だからこそ、気軽に話せる場面からで十分なんです。
📝 私が親に使いたい「3つの話しかけ方」
- 「この前こんな話聞いてんけど…」
→ 他人事から入ると、構えられにくい - 「私が倒れたらさ〜、どこで看取ってほしいと思う?」
→ 自分の話から入ると、受け入れられやすい - 「これ、書けるときに書いてくれたら助かるかも」
→ エンディングノートを手渡すだけでもOK
ポイントは、“押しつけずに置いておく”こと。
気が向いたときに思い出してくれれば、それで十分です。
🌸 私も、うちの親にノートを渡そうと思っています
親が元気なうちは、「まだ大丈夫」と思ってしまいがちです。
でも、本当に“今”しか聞けないことってあるんですよね。
私は今度実家に帰ったとき、白紙のエンディングノートを、そっと渡してみようと思っています。
書かなくてもいい。ただ、「もし書けたら」でいいんです。
親の想いを、親のうちに残しておけたら
それはきっと、未来の自分や家族にとって、大きな支えになるはずです。
🧭 おわりに
終活の話は、簡単な話ではありません。
でも、思っているよりも、やさしく始められる話でもあります。
「親と終活の話、できてないなぁ…」と思っている方へ。
もし次に帰省するタイミングがあるなら、
無理なく、さりげなく、気持ちを伝えてみてくださいね。
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