はじめに
お悔やみの言葉は、気持ちはあるのに「この表現で失礼にならない?」で手が止まりがちです。
忌み言葉は全部を暗記するものではありません。よく使いがちな地雷だけきっちり避けていきましょう。
この記事でわかること
・忌み言葉でまず避けるべき3種類(最短ルール)
・よくあるNG表現と言い換え一覧(早見表)
・弔電やメールで使える短文テンプレ
・宗教がわからないときの安全な表現
・うっかり使ってしまったときのリカバリー
急ぎの人へ:弔電を整えるなら、次の2ページが近道です。
3行まとめ
忌み言葉は「重ね言葉」「直接すぎる表現」「宗教語のズレ」を避ければ十分です。
迷ったら中立表現で整えると失敗しにくいです。
言い換え表と短文テンプレを使えば、急ぎでも丁寧に仕上がります。
60秒で最終チェック(急ぎの人へ)
迷ったら、これだけ守ればOKです。
・重ね言葉を避ける(重ね重ね/たびたび/ますます/またまた など)
・直接語をやわらげる(死亡→ご逝去、急死→突然のことで など)
・宗教が不明なら中立表現にする(ご冥福/成仏/供養 は避ける)
弔電を「本日中・当日」に間に合わせたい場合は、送り方の最短ルートも先に確認しておくと安心です。
今すぐ弔電を送る人へ:文面が整ったら、あとは台紙を選んで送るだけです。
忌み言葉とは?まず避けるのはこの3種類
重ね言葉(不幸が重なる連想)
例:重ね重ね、たびたび、ますます、再び、くれぐれも
直接すぎる表現(生々しい印象になりやすい)
例:死亡、死ぬ、急死(口語)
宗教語のズレ(相手の宗教と合わない可能性)
例:ご冥福、成仏、供養(宗教不明時は避けるのが安全)
言い換え早見表(NG→OK)
| 種類 | 避けたい言葉(NG) | 言い換え(OK) |
|---|---|---|
| 重ね言葉 | 重ね重ね | 心より、あらためて |
| 重ね言葉 | たびたび | このたび(弔事では多用しない) |
| 重ね言葉 | ますます | いっそう(弔事では避ける) |
| 重ね言葉 | 再び/また | 今後とも(弔事では避ける) |
| 直接語 | 死亡 | ご逝去、逝去 |
| 直接語 | 死ぬ | 亡くなる、ご他界 |
| 直接語 | 急死 | 突然のことで、急なことで |
| 直接語 | 生きていた頃 | ご生前、生前 |
| 宗教語 | ご冥福をお祈りします | 安らかな眠りをお祈りします(中立) |
| 宗教語 | 成仏されますように | 静かな旅立ちとなりますように(中立) |
| 宗教語 | 供養 | 偲び、祈り |
補足:宗教がわからないときは「お悔やみ」「安らかな眠り」「ご心痛をお察し」の3点セットで整えると安全です。
いっそう(=ますます)
「ますます」の言い換えだけど、どちらも “状態がより強くなる” という意味。
弔事でこれを使うと、読み手によっては「悲しみがいっそう深くなる」「不幸が重なる」みたいな方向に連想が流れやすい。だからわざわざ採用するメリットがない。
弔事で強調したいなら「心より」「謹んで」「深く」で十分。
今後とも
これも万能ワードだけど、弔事では用途がズレやすい。
・ビジネス文脈だと「今後ともご指導ご鞭撻を」みたいに“継続取引の挨拶”の匂いが出る
・遺族に対してだと「今後もよろしく」みたいな、場違い感が出ることがある
・それに「今後」という語感が、弔事では“先の話を押し出しすぎる”印象になることがある
要するに、使っても即アウトではないけど、弔事では利点が少なく誤解リスクがある言葉。だから「避けた方が無難」という扱い。
代替(弔事で安全に言える)
・いっそう の代わり:心より/深く/謹んで
・今後とも の代わり:どうか/何かお力になれることがあれば/ご自愛ください
言葉が整ったら、次に迷いやすいのが「宛名」「連名」「気付」「差出人」です。
ここだけ別ページで早見表にしています。
そのまま使える短文テンプレ(弔電・メール)
弔電向け(100〜140字)
ご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。ご生前のご厚情に感謝し、安らかな眠りをお祈りいたします。ご遺族の皆様のご心痛をお察し申し上げます。
参列できないとき
突然の訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。本来なら参列すべきところ、やむを得ぬ事情により失礼いたします。安らかな眠りをお祈りいたします。
短め(メール・LINEにも)
このたびはご愁傷さまです。心よりお悔やみ申し上げます。どうかご無理なさらずお過ごしください。
テンプレを使ったら、最後は「台紙」「期限」「総額の目安」で迷いがちです。
1ページでまとめています。
宗教がわからないときの安全運転
宗教が不明なら、中立表現が最強です。
使いやすい軸
・心よりお悔やみ申し上げます
・安らかな眠りをお祈りします
・ご遺族の皆様のご心痛をお察しします
避けたい表現(宗教ズレの可能性)
・ご冥福
・成仏
・供養
忌み言葉を使ってしまった…リカバリーの考え方
1語で全てが台無しになることは、ほとんどありません。
気になるときは、次のどちらかで整えれば十分です。
・次の文(や次回対面時)で丁寧さを足す(お悔やみ+お察し+お祈り)
・宗教不明なら中立表現に戻す(ご冥福→安らかな眠り など)
よくある質問
Q. 忌み言葉は一つでも入れたら失礼?
A. 1語入っただけで即アウト、というより「連想が強い言い回し」を避けるのが大事です。迷ったら次の3つを避ければ安全圏です。
・重ね言葉(たびたび/重ね重ね/ますます など)
・直接的な表現(死ぬ/生きていた頃/消える など)
・急かす表現(急いで/早く/すぐに など)
うっかり入れてしまっても、丁寧な文章に整え直せば失礼にはなりにくいです。
Q. 「ご冥福」は使っていい?
A. 仏式では一般的ですが、宗教が不明な相手には避けるのが無難です。代わりに「心よりお悔やみ申し上げます」「安らかにお眠りになりますようお祈りいたします」が安全です。
Q. 宗教がわからないとき、いちばん安全なお悔やみ表現は?
A. 「心よりお悔やみ申し上げます」が最も無難です。弔電・メール・口頭どれでも使え、宗教を選びにくい表現です。
後日、喪中はがき・寒中見舞いで文章に迷う人も多いです。差し迫っている場合は、文例つきの印刷サービスを使うと早いです。
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