お盆に入ってから、普段より人が少ないように感じることがあります。
ただし、街全体が本当に空いているのかは分かりません。帰省する人が多いからなのか、それとも、たまたま私の周囲が静かなだけなのか。ここは事実ではなく、私の感覚です。
そんなことを考えていたとき、火葬場で働く友人から、まったく反対の話を聞きました。お盆は、お墓参りに来る人や車で混雑するそうです。
人が減ったのではなく、普段と違う場所へ動いているだけなのかもしれません。今回は、火葬場の混雑と、葬儀会館へ仏花を求めて来る人たちを見ながら感じたことを、葬儀屋のつぶやきとして書いてみます。
この記事でわかること
- 友人の勤める火葬場で起きているお盆の混雑
- 葬儀会館へ仏花を求めて来る人がいる理由
- お墓参りに行けない私が、今年のお盆に思うこと
3行まとめ
- 友人の勤める火葬場では、お墓参りの人や車で混雑している
- 葬儀会館にも、お盆の仏花を求めて訪れる人がいる
- お盆は人が減るのではなく、行き先が普段と変わる時期なのかもしれない
火葬場では、お墓参りの車が増えている
火葬場で働く友人から、お盆の混雑について話を聞きました。
友人の勤める火葬場では、お墓参りに訪れる人や車が増え、敷地内だけでなく公道にも影響が出ることがあるそうです。
火葬場というと、火葬をする人だけが訪れる場所のように思われるかもしれません。しかし、同じ敷地や周辺に墓地があれば、お盆には普段と違う人の流れが生まれます。
話を聞いたとき、混雑を予約制で分散できないものかと考えました。時間帯を分ければ、公道への影響を減らせるかもしれません。
一方で、お墓参りへ来るのはネット予約に慣れた人ばかりではありません。高齢の方も多く、家族の予定や体調を見ながら訪れる人もいるでしょう。仕組みで整えればすべて解決するほど、単純な話ではなさそうです。
なお、これは友人が勤める施設で聞いた話です。全国の火葬場が同じ状態だという意味ではありません。
葬儀会館へ仏花を求めて来る人もいる
お盆になると、葬儀会館へ仏花を買いに来る方がいます。
葬儀会館なら花を扱っているだろうと思うのかもしれません。以前から利用していて、「ここへ来ればお盆の花を買える」と覚えている方もいます。
私が現在勤務している会館では、基本的に仏花の一般販売はしていません。ただ、昔からやり取りのある方については、生花部門と直接連絡を取り、花を購入している場合もあるようです。
葬儀会館の側では販売を終えていても、地域の方の記憶には、まだ「お盆の花を買う場所」として残っている。
会社が決めた現在の運用と、地域の人が覚えている昔の風景が少しずれる。そのずれもまた、長く地域にある葬儀会館らしさなのかもしれません。
お盆は、人の行き先が変わる時期なのかもしれない
私の周囲では、人が少なくなったように感じました。しかし、友人のいる火葬場では、お墓参りの人で混雑している。葬儀会館には、仏花を求める人が訪れる。
人が消えたのではなく、普段とは違う場所へ向かっている。
お盆は「人が増える」「人が減る」と一言で表すより、人の行き先が変わる時期と考えた方が、実際の風景に近いのかもしれません。
帰省する人。お墓へ向かう人。仏花を買いに行く人。仕事や家庭の事情で、いつもの場所に残る人。同じお盆でも、過ごし方はそれぞれです。
今年は関東の方角へ手を合わせる
私自身、今年は関東にある実家のお墓へ行けません。
大阪で仕事や生活を続けながら、関東の方角へ手を合わせようと思っています。
お墓まで行けなければ、できる供養は限られます。それでも、行けないことと、思い出していないことは同じではありません。
地図で方角を厳密に測る必要まではないでしょう。大切なのは向きを正確に当てることより、一度立ち止まって思い出すことだと、私は思っています。
帰省やお墓参りができない場合の考え方は、お盆に何もしないのはだめ?仏壇なし・帰省できない時の供養で詳しく整理しています。
まとめ|人が動く先には、誰かを思う気持ちがある
火葬場の混雑も、仏花を求めて葬儀会館を訪れる人も、表面だけ見れば「人や車が増えて大変」という話です。
しかし、その人たちは、お墓へ行き、花を供え、亡くなった人を思うために動いています。
お盆は、人が増える時期でも、減る時期でもない。それぞれの人が、普段とは少し違う場所へ向かう時期なのかもしれません。
私も今年は、大阪から関東の方角へ。少しだけ立ち止まって、手を合わせます。
お盆期間の葬儀社の仕事については、お盆は葬儀屋も忙しい?現場は通常運転、寺院紹介だけが難しくなる話もあわせてご覧ください。

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