参列者のマナー|服装・香典・お供え・当日の動き【2025年版】

参列前は、服装香典当日の動きに迷いが重なりがちです。この記事では、平服指定のときの具体例(=略喪服)、関係別の香典の目安辞退時の代替、そして受付→焼香→退席の最短フローを、まず結論からやさしく整理します。迷いを減らして、心を尽くすところに時間を使いましょう。

この記事でわかること

  • 参列時の服装の基本(通夜/葬儀・告別式、平服OKの線引き、季節・小物まで)
  • 香典の相場と渡し方、辞退時の代替(弔電・供花)の考え方
  • 当日の最短フロー(受付→焼香→退席)と、声かけの一言テンプレ
  • よくあるNG(光沢・金具・派手小物・当日のQR掲示など)の回避

3行まとめ

  • 服装は準喪服(黒無地)が基本。案内に「平服」とあれば略喪服=地味なダークスーツ/黒パンプスでOK。
  • 香典は関係と地域で幅あり。迷ったら3,000〜5,000円(友人・同僚層)から、無理に上振れしない。
  • 当日は受付→焼香→短いお悔やみで滞在短めが礼儀。辞退表記があれば弔電・供花・お悔やみ状に切り替える。

PR:喪服は買うより“必要な時だけ”

喪服レンタル(Cariru)黒ネクタイ黒ストッキング数珠袱紗香典袋セット

服装のマナー(通夜/葬儀・告別式/平服の線引き)

まずは“身支度”から。大切なのは「地味・無地・光沢なし」。迷ったら黒無地を選べば外しません。

基本の考え方

  • 原則:葬儀・告別式=準喪服(黒無地)通夜=準喪服 or ダークスーツ
  • 平服でお越しください」=略喪服(黒・濃紺・チャコールのダーク無地/光沢なし)。
  • 光沢・大きな金具・派手色・大胆な柄・強い香りは避ける(男女共通)。

男性

  • スーツ:黒無地(濃紺・チャコールは通夜まで)。
  • シャツ:白無地(ボタンダウン不可)。
  • ネクタイ:黒無地(タイピン原則なし)。
  • 靴・ベルト:黒プレーントゥ/内羽根、金具目立たず。
  • 靴下:黒で足首が見えない長さ。
  • コート:玄関前で脱ぐ。ファー・テカり素材は避ける。

女性

  • ワンピース/アンサンブル/パンツ:黒無地・膝下丈・露出控えめ。
  • ストッキング:基本的に黒。
  • :黒プレーンパンプス(3–5cm目安、エナメル・金具NG)。
  • バッグ:黒無地・小型(布 or マット革)。
  • アクセ:真珠一連・結婚指輪のみ。華美なヘアアクセ不可。
  • 妊娠・授乳期:黒系マタニティ/前開きOK。体調最優先で問題なし。

「平服OK」と言われたら

  • 男性:ダークスーツ+白シャツ+黒無地ネクタイ。
  • 女性:ダーク無地のセットアップ/ワンピース+黒パンプス。
  • “平服=カジュアル”ではない。地味・無地・光沢なしが基準。

季節の注意

  • :半袖は上着着用を前提。透け防止のインナーを。
  • :コートは屋外のみ。会場では脱いで参列。

小物(共通)

  • 数珠(略式で可)/袱紗(紫・紺・グレー)/ハンカチ(白〜ダーク無地)
  • マスクは無地で落ち着いた色。ロゴ・派手柄は避ける。
  • は黒・紺・透明など地味色。

子ども連れ

  • 制服があれば制服、なければダーク無地の清潔な服。
  • 靴は黒・濃色のスニーカー可(安全優先)。滞在は短時間でOK。

香典の基本(相場/渡し方/辞退時の代替)

金額に“正解”はありません。大切なのは「関係に見合う範囲で無理をしない」こと。ここだけ押さえれば十分です。

相場の目安(最短版)

  • 友人・同僚:3,000〜5,000円
  • 親戚:10,000円前後(親等・地域で上下)
  • 会社関係(上司・取引先):5,000〜10,000円程度を基準に職場慣習へ合わせる
    ※ 迷ったら3,000 or 5,000から。地域差が大きい場合は家族や同僚に合わせるのが安全。

渡し方の作法

  • 袱紗から出して両手で渡す(表書き=「御霊前/御香典」など、宗派により「御仏前」)。
  • 受付でフルネームをはっきり伝える。名刺は基本不要。
  • 連名は3名までが読みやすい。4名以上は「一同」。

「香典辞退」と書かれていたら

  • 送らないのが原則。代わりに弔電・供花・お悔やみ状でお気持ちを伝える。
  • 会場の取り扱いに従う(弔電宛先・供花注文先が案内にある場合はそれを最優先)。

くわしくは:香典の相場と表書きキャッシュレス香典2025ガイド香典返しの金額とタイミング2025(関連記事へ)


お供え・供花(確認の一言/名札の書き方)

お供え・供花は、先方の方針が最優先。まずは“可能かどうか”を一言で確認しましょう。

まず確認

  • 供花・お供えは可能でしょうか」と一言。辞退表記があれば従う。
  • 送る場合は到着時刻(通夜/葬儀の前)と名札表記を確認。

名札・連名

  • 個人:フルネーム
  • 会社:会社名+部署名+氏名会社名+部署一同
  • 連名は目上→目下。3名超は「一同」。

品の選び方・色

  • 供花は白〜落ち着いた色味中心。
  • 食品は日持ちする消え物が無難。宗教・地域のNGがあれば避ける。

当日の動き(受付→焼香→退席の最短フロー)

会場では「短く・静かに・整然と」。迷ったらこの順で動けば大丈夫です。

最短フロー

  1. 受付:到着→芳名→香典(辞退なら会釈のみ)。
  2. 着席:案内に従い静かに。スマホはマナーモード。
  3. 焼香:係の誘導に従う(合掌→一礼→退く)。
  4. ご遺族へ一言短く・聞き取りやすく。長居はしない。
  5. 退席:通夜振る舞い等の案内があれば従う。なければ静かに辞去。

時間の目安

  • 参列滞在:20〜40分程度(会場・規模で前後)。
  • 遅刻しそう:受付→最後列→焼香→一礼→退席の最短ルートでOK。

よくあるNGと、迷ったときの対処

  • 光沢素材・派手小物・大きなロゴ → ダーク無地に替える。
  • 強い香水/芳香柔軟剤 → 不使用が基本。
  • “平服=カジュアル”と誤解略喪服(地味・無地・光沢なし)。
  • 当日のQR掲示で香典送金 → 混雑・誤送金の原因。事後の個別案内が安全。
  • 迷ったら → 会場の案内に従う/受付や係へ一言確認

PR:喪服は買うより“必要な時だけ”

喪服レンタル(Cariru)黒ネクタイ黒ストッキング数珠袱紗香典袋セット

一言テンプレ(受付・ご遺族への声かけ)

  • 受付で:「このたびは誠に…(会釈)」「山田と申します。失礼いたします。」
  • ご遺族へ:「このたびは心よりお悔やみ申し上げます。どうかご無理なさいませんよう。」
  • 香典辞退時:「案内を拝見しました。失礼のない形でお悔やみをお伝えできればと、弔電にて失礼いたします。」
  • 遅刻時:「遅れて失礼いたしました。最後列で失礼します。」

よくある質問

Q1. 「平服でお越しください」は具体的に何を着ればいい?
男性はダーク無地スーツ+白シャツ+黒無地ネクタイ、女性はダーク無地のワンピース/セットアップ+黒パンプス。カジュアルの意味ではなく、地味・無地・光沢なしが基準です。

Q2. 香典辞退と案内があったら?
持参しません。代わりに弔電・供花・お悔やみ状でお気持ちを伝えます。案内に弔電先や供花の指定があればそれを最優先にします。

Q3. 参列は何分前に着けばいい?滞在はどれくらい?
開式の10〜15分前が目安。通夜は受付開始に合わせてOK。滞在は20〜40分程度、焼香後は長居せず静かに退席が礼儀です。

おわりに

整えるべきは、派手さではなく思いやり。地味・無地・静かなふるまいで、短く、ていねいに。迷いが少ないほど、心は先方に向けられます。

関連ページ(あわせて読みたい)


コメント