コロナで亡くなった場合の葬儀はどうなる?5類化後の通夜・火葬・拾骨の考え方

Serene memorial service in modern chapel
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はじめに

「コロナで亡くなった場合、葬儀はできるの?」
「顔を見てお別れできるの?」
「すぐに火葬しないといけないの?」

新型コロナウイルスが流行し始めたころは、葬儀の形も大きく変わりました。

面会ができない。
通夜や葬儀に参列できない。
納体袋に納められて、顔を見ることも難しい。
拾骨にも立ち会えない。

そうした話を聞いて、不安に感じた方も多いと思います。

ただし、この記事を書いている2026年4月時点では、コロナ禍初期とは状況が変わっています。

新型コロナウイルス感染症は、2023年5月8日に5類感染症へ移行しました。
また、厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方及びその疑いがある方の処置、搬送、葬儀、火葬等に関するガイドライン」は、2024年5月10日をもって廃止されています。

そのため、現在はコロナで亡くなった場合でも、通夜・葬儀・火葬・拾骨を通常に近い形で行えるケースが多くなっています。

もちろん、実際の対応は、医療機関・葬儀社・火葬場・自治体の運用によって変わることがあります。

この記事では、2026年4月時点の情報をもとに、コロナの葬儀は今どう考えればよいのかを、5類化後の通夜・葬儀・火葬・拾骨、お別れの考え方に分けて整理します。

葬儀全体の流れを先に確認したい方は、葬儀の流れをわかりやすく解説した記事も参考になります。

コロナ禍のお葬式の今

この記事でわかること

  • 5類化後、コロナで亡くなった場合の葬儀の考え方
  • 通夜・葬儀・火葬・拾骨は通常どおりできるのか
  • 顔を見たり、お別れしたりできるのか
  • 納体袋や安置の考え方
  • 「24時間以内に必ず火葬」という誤解
  • 参列やマスク、高齢者への配慮で気をつけたいこと

3行まとめ

2026年4月時点では、コロナで亡くなった場合でも、通夜・葬儀・火葬・拾骨は通常に近い形で行えるケースが多くなっています。
「コロナだから必ず24時間以内に火葬」ではなく、基本は通常の葬儀と同じく死亡後24時間を経過した後の火葬です。
ただし、医療機関・葬儀社・火葬場・自治体の運用や、参列者の体調に応じた配慮は必要です。

まず結論:今はコロナ禍初期とは違う

まず大切なのは、今はコロナ禍初期とは状況が違うということです。

コロナ禍の初期には、感染対策のために、葬儀や火葬の場面で強い制限がかかることがありました。

たとえば、

  • ご家族が故人様に会えない
  • 通夜や葬儀ができない
  • 納体袋のままお別れする
  • 火葬に立ち会えない
  • 拾骨ができない
  • 参列人数を大きく制限する

といった対応が行われた時期もありました。

しかし、現在は一律にそのような扱いになるわけではありません。

5類移行後は、以前のような法律上の一律制限ではなく、医療機関・葬儀社・火葬場・自治体の運用や、ご家族・参列者の体調に合わせて対応する形が中心です。

そのため、コロナで亡くなった場合でも、

  • 通夜を行う
  • 葬儀・告別式を行う
  • 顔を見てお別れする
  • 火葬場へ同行する
  • 拾骨する

といったことが可能なケースは多くなっています。

ただし、「必ずできます」と断定するのは危険です。

医療機関での処置、故人様の状態、安置場所、火葬場の運用、参列者の体調によって、対応が変わることはあります。

迷ったときは、依頼する葬儀社に早めに確認しましょう。

コロナで亡くなっても通夜・葬儀はできるのか

現在は、コロナで亡くなった場合でも、通夜や葬儀を行えるケースが多くなっています。

コロナ禍の初期には、感染拡大への不安から、通夜や葬儀を行わず、火葬のみで済ませるケースも多くありました。

しかし、5類化後の現在は、コロナで亡くなったという理由だけで、必ず直葬や火葬式にしなければならないわけではありません。

家族葬、一日葬、直葬、一般葬など、通常の葬儀と同じように選択肢を考えられるケースが増えています。

ただし、実際には次のような確認が必要です。

  • 故人様をどこに安置できるか
  • 通夜・葬儀を行う会館の運用
  • 火葬場の受け入れ時間や注意点
  • ご家族や参列者に体調不良者がいないか
  • 高齢者や基礎疾患のある方が参列するか
  • 参列人数をどう考えるか

つまり、現在は「コロナだから葬儀ができない」と考えるより、
通常の葬儀に近い形で行えるかを、葬儀社と確認する
という考え方が現実的です。

家族葬や直葬で迷っている方は、直葬と家族葬の違いを解説した記事も参考にしてください。

顔を見たり、お別れしたりできるのか

コロナで亡くなった場合でも、現在は顔を見てお別れできるケースが多くなっています。

コロナ禍初期には、納体袋に納められたまま、十分なお別れができなかった方もいました。

ご家族にとって、顔を見られないまま火葬になることは、とても大きなつらさだったと思います。

現在は、以前のように一律で「顔を見ることはできません」となるケースは少なくなっています。

ただし、ここも個別確認が必要です。

たとえば、

  • 医療機関でどのような処置がされたか
  • 故人様の状態
  • 納体袋や棺の扱い
  • 葬儀社の感染対策方針
  • 会館や安置施設の運用
  • ご家族の体調

によって、お別れの方法が変わることがあります。

顔を見ることができる場合でも、長時間近くで過ごすのか、短時間のお別れにするのか、触れることができるのかなどは、葬儀社に確認しておいた方が安心です。

大切なのは、「以前はできなかったから、今もできない」と決めつけないことです。

納体袋は必ず必要なのか

コロナで亡くなった場合に、納体袋が必ず必要なのか。

これも、現在は一律に考える必要はありません。

コロナ禍では、感染対策のために、非透過性の納体袋が使われることがありました。

そのため、

「コロナで亡くなったら、必ず袋に入れられて顔も見られない」

というイメージが残っている方もいると思います。

しかし、5類化後の現在は、コロナで亡くなったという理由だけで、必ず同じ対応になるとは限りません。

ただし、納体袋が使われること自体が悪いわけではありません。

たとえば、

  • 体液漏出の可能性がある
  • 搬送時の衛生管理が必要
  • 医療機関や葬儀社の判断で必要とされる
  • ご遺体の状態を保つために必要

といった場合には、納体袋を使用することがあります。

納体袋は、感染対策だけでなく、搬送や衛生管理のために使われることもあります。

そのため、納体袋については、

「コロナだから必ず必要」でもなく、
「絶対に使わない」でもなく、
状況に応じて判断されるもの

と考えるとよいです。

不安な場合は、葬儀社に次のように確認しましょう。

  • 納体袋は使われますか?
  • 顔を見ることはできますか?
  • 納棺前にお別れの時間は取れますか?
  • 棺に納めたあとでも対面できますか?
  • 触れることはできますか?

事前に確認しておくことで、心の準備がしやすくなります。

火葬は24時間以内にしないといけないのか

「コロナで亡くなったら、すぐ火葬しないといけない」

このように思っている方もいます。

しかし、現在の記事としては、これは誤解が生まれやすい表現です。

基本的に、日本では死亡後24時間を経過しなければ、火葬や埋葬はできません。

これは、通常の葬儀でも同じです。

コロナ禍では、「24時間以内に火葬できる」と説明された時期がありました。
ただし、それは「必ず24時間以内に火葬しなければならない」という意味ではありません。

「できる」と「しなければならない」は違います。

現在は、コロナで亡くなった場合でも、必ずすぐ火葬になると考える必要はありません。

火葬の日時は、次のような条件で決まります。

  • 火葬場の空き状況
  • 葬儀を行うかどうか
  • 通夜を行うかどうか
  • 宗教者の都合
  • ご家族の集合状況
  • 会館や安置施設の空き状況
  • 自治体や火葬場の運用

つまり、通常の葬儀と同じように、状況に合わせて日程を調整していくことになります。

「すぐ火葬ですか?」と不安な場合は、葬儀社に早めに確認してください。

拾骨は通常どおりできるのか

現在は、コロナで亡くなった場合でも、拾骨できるケースが多くなっています。

コロナ禍の初期には、火葬場の運用によって、ご家族が拾骨に立ち会えないこともありました。

そのため、

「コロナで亡くなると、お骨上げもできないのでは」

と不安に思う方もいるかもしれません。

現在は、以前のように一律で拾骨できないという扱いではなくなっています。

ただし、火葬場ごとに運用が異なる可能性はあります。

確認したいのは、次の点です。

  • 火葬場に同行できるか
  • 拾骨に立ち会えるか
  • 拾骨できる人数に制限はあるか
  • 体調不良の人は控える必要があるか
  • 高齢者や基礎疾患のある人への配慮は必要か

拾骨は、ご家族にとって大切なお別れの時間です。

不安なまま当日を迎えるより、葬儀社を通じて火葬場の運用を確認しておくと安心です。

参列やマスクはどう考えればいいのか

現在は、コロナ禍初期のような一律の参列制限は少なくなっています。

ただし、何も考えなくていいわけではありません。

葬儀には、高齢の方や基礎疾患のある方が参列することも多いです。

そのため、参列する側も、招く側も、最低限の配慮は必要です。

特に注意したいのは、次のような場合です。

  • 発熱がある
  • 咳やのどの痛みがある
  • 強い倦怠感がある
  • 家族に感染者がいる
  • 高齢者や基礎疾患のある人が多く参列する
  • 狭い控室で長時間過ごす

体調が悪い場合は、無理に参列しない判断も大切です。

どうしても弔意を伝えたい場合は、弔電や供花を送る方法もあります。

参列できない場合の弔意の伝え方は、弔電の送り方・文例をまとめた記事も参考になります。

マスクについても、一律に「必ず着用」「必ず不要」と決めるより、場面に応じて考えるのが現実的です。

高齢の方が多い葬儀、体調が不安な方がいる場面、狭い控室で過ごす場面では、マスク着用や換気、手指消毒を意識すると安心です。

コロナ禍で変わった葬儀の形

コロナ禍は、葬儀の形にも大きな影響を与えました。

特に増えたのは、少人数で行う葬儀です。

家族葬、一日葬、直葬、オンライン参列など、葬儀の選択肢が以前より広く意識されるようになりました。

もちろん、こうした葬儀の形はコロナだけが理由ではありません。

もともと、

  • 高齢化
  • 親族付き合いの変化
  • 地域との関係の変化
  • 費用への不安
  • 家族だけで静かに送りたいという希望

などから、葬儀は少しずつ小規模化していました。

ただ、コロナ禍によって、その流れが一気に進んだ面はあります。

「たくさんの人を呼ぶ葬儀」だけでなく、
「家族だけでゆっくり送る葬儀」
「通夜をせず一日で行う葬儀」
「火葬を中心に考える葬儀」
も、選択肢として考えられるようになりました。

一日葬について詳しく知りたい方は、一日葬の流れや注意点を解説した記事も参考になります。

変わらなかった大切なもの

コロナ禍で、葬儀の形は変わりました。

人数を減らす。
時間を短くする。
通夜を省略する。
オンラインで参列する。
弔電や供花で気持ちを届ける。

そうした形の変化はありました。

ただ、変わらなかったものもあります。

それは、
大切な人をきちんと送りたいという気持ち
です。

たとえ参列人数が少なくても、通夜を行わなくても、火葬式を選んでも、そこにご家族の思いがあれば、お別れの時間には意味があります。

反対に、形式だけ整っていても、ご家族が置いてきぼりになってしまえば、後悔が残ることもあります。

葬儀で大切なのは、昔と同じ形に戻すことだけではありません。

今の状況の中で、できる限り納得できるお別れを考えることです。

コロナ禍は、葬儀の形を大きく変えました。

でも、故人様を大切に思う気持ちや、最後にきちんと向き合いたい気持ちは、今も変わっていないと思います。

不安なときに葬儀社へ確認したいこと

コロナで亡くなった場合、またはご家族や参列者に感染不安がある場合は、早めに葬儀社へ確認しましょう。

確認したいことは、次のとおりです。

確認したいこと内容
通夜・葬儀ができるか通常に近い形で行えるか、制限があるか
安置場所自宅・会館・安置施設のどこに安置できるか
顔を見ることができるかお別れの時間を取れるか、対面方法に制限があるか
納体袋の扱い使用するか、顔を見られる状態か
火葬日時通常どおり日程調整できるか
拾骨立ち会えるか、人数制限があるか
参列者対応体調不良者や高齢者への配慮をどうするか
マスク・換気会館の方針や推奨される対応
弔電・供花参列できない人の弔意の届け方

特に大切なのは、「今も昔のコロナ禍と同じ対応ですか?」と確認することです。

ネット上には、古い情報も残っています。

2020年ごろの記事、2021年ごろの記事、5類化前の記事では、現在とは前提が違うことがあります。

そのため、ネット情報だけで判断せず、実際に依頼する葬儀社や火葬場の運用を確認しましょう。

葬儀社を選ぶときの見方は、葬儀社の選び方を解説した記事も参考になります。

まとめ

コロナで亡くなった場合の葬儀は、コロナ禍初期と現在では大きく状況が違います。

2026年4月時点では、コロナで亡くなった場合でも、通夜・葬儀・火葬・拾骨を通常に近い形で行えるケースが多くなっています。

「すぐ火葬しなければならない」
「顔を見ることはできない」
「拾骨できない」
「葬儀はできない」

と一律に考える必要はありません。

ただし、実際の対応は、医療機関・葬儀社・火葬場・自治体の運用によって変わることがあります。

また、ご家族や参列者の体調、高齢者や基礎疾患のある方への配慮も必要です。

大切なのは、古い情報だけで判断しないことです。

コロナ禍の初期には、確かに強い制限があった時期もあります。
でも、今は状況が変わっています。

不安な場合は、葬儀社に確認しながら、できるお別れの形を考えていきましょう。

形式は変わっても、大切な人をきちんと送りたいという気持ちは変わりません。

FAQ

コロナで亡くなった場合、葬儀はできますか?

現在は、コロナで亡くなった場合でも、通夜や葬儀を行えるケースが多くなっています。

ただし、医療機関・葬儀社・火葬場・自治体の運用によって対応が変わることがあります。

依頼する葬儀社に、現在の対応を確認しましょう。

5類化後はコロナの葬儀も通常どおりできますか?

5類化後は、コロナで亡くなった場合でも、通夜・葬儀・火葬・拾骨を通常に近い形で行えるケースが多くなっています。

ただし、医療機関・葬儀社・火葬場・自治体の運用によって対応が変わることがあります。

「5類になったから必ず何でも通常どおり」と決めつけず、依頼する葬儀社に確認しましょう。

コロナで亡くなったら24時間以内に火葬ですか?

必ず24時間以内に火葬しなければならない、という意味ではありません。

日本では原則として、死亡後24時間を経過しなければ火葬や埋葬はできません。

コロナ禍では「24時間以内に火葬できる」と説明された時期がありましたが、「必ずそうしなければならない」という意味ではありません。

顔を見ることはできますか?

現在は、顔を見てお別れできるケースが多くなっています。

ただし、故人様の状態、医療機関での処置、葬儀社や安置施設の運用によって変わることがあります。

不安な場合は、「顔を見る時間を取れるか」「触れることはできるか」を葬儀社に確認しましょう。

納体袋は必ず必要ですか?

一律に必ず必要とは限りません。

ただし、体液漏出の可能性がある場合や、搬送・衛生管理上必要な場合には、納体袋が使われることがあります。

納体袋を使う場合でも、顔を見られるかどうかは葬儀社に確認するとよいでしょう。

拾骨はできますか?

現在は、拾骨できるケースが多くなっています。

ただし、火葬場ごとに運用が異なる可能性があります。

火葬場に同行できるか、拾骨に立ち会えるか、人数制限があるかを事前に確認しましょう。

参列者はマスクをした方がいいですか?

一律に決める必要はありませんが、場面によっては配慮した方が安心です。

高齢者や基礎疾患のある方が多い場合、狭い控室で長時間過ごす場合、体調に不安がある場合は、マスクや換気、手指消毒を意識するとよいでしょう。

体調が悪い場合でも参列していいですか?

発熱、咳、のどの痛み、強い倦怠感などがある場合は、無理に参列しない方がよいです。

弔意を伝えたい場合は、弔電や供花を送る方法もあります。

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