葬儀の基本知識ガイド|安心して大切な人を見送るために

ごあいさつ
いつもブログにお越しいただきありがとうございます。
葬儀の準備は大きな決断ですが、少しずつ進めれば必ず安心につながります。
一緒に「ホッとする」お別れを考えていきましょうね。


1.1 一般葬

故人の逝去を広くお知らせし、通夜+告別式の2日間で行う最もスタンダードな形式です。

  • メリット:多くの関係者が参列でき、香典を受けることで費用負担を軽減。交友関係にもよるがにぎやかに送ることができる。
  • デメリット:参列者数の予想が難しく、「式場に入りきれない」逆に「式場が寂しい」なんてことも。最近は家族葬用に小さい式場が主流になってきているので、大きな式場を探すことが一つのハードルになる可能性あり。

今日のワンポイント
「ご遺族など受付役が慌てないよう、人数の目安を『家族+ごく近い友人50名』などざっくり決めておくと安心です。あまり細かく考え過ぎても答えは出ないので大体でOK。」


1.2 家族葬

親しい家族やごく近い友人だけで小規模に執り行う葬儀。明確な定義は無いが、開催する側が小規模で進めるつもりならそれは『家族葬』。

  • メリット:準備や対応の負担が軽く、一人ひとり参列者と比較的余裕を持って対応できます。
  • デメリット:招待できる人数が限られるため、後日「あの方を呼べなかった…」と心が揺れる場合も。費用負担は一般葬と大きく変わりません。特に関西はもともと一般の方には食事を振る舞わないのでその傾向が強いです。

ひとこと
「今はほとんどがこの『家族葬』で進めたいと言われます。その内訳は『本当に家族だけ』で行うよりも家族と『本当に親しかったご友人』でとお考えになることが多いです。」


1.3 直葬(火葬式)

通夜も告別式も行わず、火葬のみで故人を送り出すシンプルプラン。

  • メリット:20万~50万円程度で済むことが多く、突然の事態にも対応しやすい。
  • デメリット:儀式的な区切りが少ないため、「お別れの実感」が得にくい方もいます。

ワンポイント
「小さな式場でスタッフと1対1でお話しするだけでも、意外と心の区切りになります。30万くらいでできます!と謳っている葬儀社はこの直葬系が基本になっているところが多いです。」


形式相場(金額)例え
一般葬・家族葬100〜150万円→ 車1台分の費用感
省略系の葬儀50〜130万円→ リフォーム工事の費用に近い
直葬20~50万円→ ちょっと良い家電をそろえる金額

ひとこと
「『家族葬ってこんなに?』と思ったら、『一般葬で必要なものと家族葬で必要なものの違い』を考えるとイメージしやすいかもしれません。そう。大差ないのです。…とはいえ地域差や葬儀社による差が大きく、本当に一概に言えないというのが本音。候補の葬儀社を数社まわってみて、見積もりを取るのがおすすめです。50万円の一般葬もあれば、300万円の家族葬もあります。」


  1. 服装
  • 男性は黒喪服+黒ネクタイ
  • 女性は黒のワンピースやスーツ

豆知識
ネクタイの結び目は小さめにすると、より品格が出ます。まぁ、、、ほどほどに。

  1. 香典の包み方
  • 表書きは「御香典」または「御佛前」
  • お札は裏向き・下向きに入れる

今日のワンポイント
「袱紗(ふくさ)を用意すると、『包む→渡す』までの所作がとても丁寧に見えます。」

  1. 数珠の使い方
    合掌した手の上にかけ、ひとつひとつの珠を優しく繰りながら心を込めます。

  • 見積もりの明瞭さ:追加費用が発生しないか要確認
  • 口コミ・評判:Webレビューだけでなく、実際に会館を見学して肌感覚を確かめる
  • スタッフの対応:小さな質問にも親身に答えてくれるかどうか
  • アフターフォロー:法要や遺品整理のサポート体制が整っているか

実例
「とある葬儀社は見学の際に『実は参列者が急増したら…』と率直に説明してくださり、その誠実さに安心しました。」


No.項目完了
1葬儀社と事前打ち合わせ[ ]
2寺院・僧侶の予約[ ]
3弔問客への訃報連絡[ ]
4通夜・告別式の式次第[ ]
5喪服・数珠の準備[ ]

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Q1. 家族葬に飛び込み参列はマナー違反?
A1. 基本的にはいつでも参列OKですが、遺族や葬儀社に事前連絡があるとより親切です。通夜は夜間開催のため仕事帰りに駆けつけやすい半面、告別式は日中のため「急に休めない」といった事情もあります。遺族や葬儀社への配慮として、可能な限り電話やメールで「後ほど参列します」と一報を入れると、受付などの混乱を防げます。また、ひと昔前との変化として遺族が『夜を通して線香を絶やさない』ことをせずに、帰宅している可能性があります。葬儀会館も夜間は無人だったり機械警備になる可能性もありますので、夜間の参列はあらかじめ電話で確認をした方が良いです。

Q2. お布施はいつ渡せばいい?
A2. 多くの地域では、葬儀・告別式当日に袱紗(ふくさ)に包んで僧侶へ渡すのが一般的のようです。私の勤務先ではより丁寧に、寺院へ渡すお布施用に白片木を準備しています。

地域差:一部の地方では事前に寺院へ郵送、あるいは事前打ち合わせ時に渡す場合もありますが、関西では未だ「当日手渡し」が一般的です。

Q3. 葬儀全体でどれくらい時間がかかる?
A3. 形式や規模により異なりますが、目安としては次のとおりです:

  • 通夜:約2〜3時間(通夜振る舞い含む)寺院のお経が30分〜50分ほど。そこに寺院から御法話があったり、喪主挨拶があったりすることで、多少変わります。関西ではご親族が通夜振る舞いに参加する風習なので、ご親族の方は+お食事の時間です。忙しい方は食事を遠慮してお帰りになる方もいらっしゃいます。
  • 告別式+火葬:告別式が約1時間、火葬場への移動と収骨も含めて合計3〜4時間程度。葬儀や告別式の時間は宗教者によって変わっていきます。仮に同じ宗派の僧侶の方だとしても、作法にかかる時間は様々です。

お花を手向けたり、お別れの時間をゆったり取りたい場合は、式次第を葬儀社とすり合わせて、開始時刻より前後30分程度の余裕を持つプランを相談すると安心です。


葬儀は“大切な人への最後のプレゼント”にもなり得ます。
丁寧に準備を進めることで、ご家族やご友人と心温まる時間が過ごせます。
ぜひ今日のワンポイントを参考に、のんびり・ゆったりと進めてみてくださいね。

最後に
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あなたの終活の一歩が、誰かの安心にもつながりますように。

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